100文字以内で作られた問題文を読めば、答えになっている医療用語がサクッと覚えられる、学べる「クイズ100文字」。今回の問題文は……
Quiz 024
血圧低下に対して薬剤を投与するとき、狙う効果によって使用する薬剤が変わってきます。α受容体は血管収縮作用、β1受容体は心収縮力増強・心拍数増加を狙えます。では、β作用の期待が大きい薬剤は何でしょうか?
Answer 024
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ドブタミン
Q.022でも出てきたノルアドレナリンは、α作用である血管収縮作用によって血圧を上昇させます。それに対してドブタミンはβ作用である心収縮力・心拍数増加により血圧上昇を狙う薬剤になります。
半減期は1~2分と短いために持続投与が必要になります。SV(一回拍出量)×HR(心拍数)=Co(心拍出量)の式で考えると、一回拍出量を決める前負荷・収縮力・後負荷のうち収縮力を上げて、心拍数も上げるため心拍出量が上がり、結果的に血圧を上げることになります。いま何をすべきなのかを考え、それに対して適した薬剤を選択する必要がありますね。
図:『心カテのはなしをしましょうか』P77より
飛び交うワード
DOB
和・表記:でぃーおーびー
英・表記:Dobutamine
読み:ドブタミン
DOA
和・表記:でぃーおーえー
英・表記:Dopamine
読み:ドパミン
野崎暢仁
新生会総合病院 高の原中央病院
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人
メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。