2024年4月に刊行された『産業保健と看護』春季増刊号『逆引きで問題解決!あるある事例から学ぶ 産業保健現場のデータ活用術』(詳しくはこちら)について、本書のおすすめポイントを編著者の金森悟先生と福田洋先生にご紹介いただきます。

▼編著者
金森 悟(帝京大学大学院公衆衛生学研究科 講師)
福田 洋(順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座 特任教授)



Point 1 統計や数字に苦手意識のある方におすすめ!

産業保健の現場経験や大学教員としての教育経験から、産業保健現場でのデータ活用に関して課題を感じていました。現場で働く専門職の方々から、「データの活用は必要だけど、どうすればよいかわからない」「参考書を読んでも、自分のやりたいことにうまく落とし込めない」という声をよく耳にしたことが、本書を作成するきっかけでした。

Point 2 産業保健に特化した内容!

疫学や統計学の本はたくさんありますが、産業保健の現場や専門職の状況を踏まえた本となるとわずかしかありません。本書は産業保健の現場経験や教育経験が豊富な執筆者が書いていることで、現場で役立つ本になっています。

Point 3 産業看護職が実際に奮闘した軌跡を大公開!

学会などで発表される資料はきれいにできあがったものなので、どうすれば同じようにできるのかを学ぶことができません。本書のStep2では、主要な読者にあたる産業看護職自身が現場で実施したいデータ活用(あるある事例)について悩み、専門家と一緒に改善させていくプロセスをご紹介しています。



産業保健と看護春季増刊号『産業保健現場のデータ活用術』誌面サンプル

Point 4 お役立ちコラムが満載!

産業看護職を中心とした体験談やお役立ちメッセージのような位置づけで、データ活用にまつわる小ネタをご紹介したいと思いました。また、データ活用は社内だけではなく、学会発表にもつながりますが、学会参加や学会発表は敷居が高いと感じる方も多いので、少しでも身近に感じていただきたいという意図で学会体験談を多く載せています。

金森悟先生からのメッセージ

産業保健活動を効果的に展開していくためには、データ活用が不可欠です。データ活用と聞くだけで苦手意識を感じる方も多いと思いますが、本書はそのような方にピッタリです。健診データや健康づくり活動の評価など、どの現場でも活かせる「あるある事例」をご紹介していますので、ぜひ真似をしてみるところから始めてみませんか?

福田洋先生からのメッセージ

本書の大きな特徴は、現場の「分析したい」ニーズから始めて、「逆引きで」学べる疫学・統計学の書籍になっている点です。「臨床疫学ゼミ」の「プラクティカル疫学・統計学」を誌上で再現することを試みました。多くの産業保健・予防医療の実践者・指導者の方々が執筆に関わってくださいました。必ず読者のみなさまのお役に立てると思います。

増刊号の案内


産業保健と看護春季増刊号『産業保健現場のデータ活用術』

産業保健と看護2024年春季増刊
逆引きで問題解決! あるある事例から学ぶ
産業保健現場のデータ活用術
こうすればうまくいく!保健活動が変わる 健康経営に活かせる データの分析と活用が3Stepでわかる


データのまとめや報告、発表が楽しくなる!
労働者の健康に関するさまざまなデータを分析し、日々の産業保健活動や健康経営につなげたい産業保健スタッフのためのガイドです。読みながら段階を踏んでデータを分析し、報告・発表できる形にして実践活動へ活かすところまで持っていけるようになりましょう。

発行:2024年4月
サイズ:B5判 196頁
価格:3,520円(税込)
ISBN:978-4-8404-8421-3
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