
【著者】
2025年3月に書籍『3か月でマスター 知識ゼロからはじめる嚥下評価』が刊行されました。摂食嚥下にかかわる全員に、知っておきたい解剖などの基礎知識から、VFやVEがなくても聴診器1つあれば嚥下が評価できるようになる知識と技術をまとめた本書について、著者の大野木宏彰先生に、本書を書こうと思ったきっかけやおすすめポイントについて、メッセージをいただきました。
どうしてこの本を書こうと思ったのですか?
病院や施設で勤務していると、看護師さんや栄養士さんたちから「大野木さんがいなかったら、この人は食べられていなかったよね」と声をかけてもらえることがよくあります。嚥下評価・食支援がうまくできた結果なので、うれしい一方、この業界での人材育成の不十分さを突きつけられるようで歯がゆさも感じていました。
嚥下障害のある高齢者にとって「口から食べること」は簡単ではありません。誤嚥性肺炎と診断されると、すぐに絶食・点滴・抗生剤。その後の嚥下評価次第で胃ろうなどの判断をせまられるというのがお決まりのパターンです。
残念ながら、しっかり嚥下評価をされずに、嚥下機能が低下していて誤嚥性肺炎を繰り返すからと、口から食べることを禁止されてしまう高齢者が数多くいるのが現実です。
多職種が嚥下評価のノウハウを順序立てて分かりやすく学べる本を作って、全国の医療・介護現場のスキルアップにつなげたい、そして、嚥下障害のある方にも口から食べる楽しみを持ち続けてもらいたい、そんな思いがこの本を書いた原動力です。
本書のどこがおすすめですか?
嚥下評価への意欲はあるけど全然自信がないという看護師さん、栄養士さんに、私が全12回の研修でノウハウを伝授するというストーリー仕立ての内容になっています。会話形式を取り入れながら、多職種の嚥下評価初心者の方が「そうそう!」「そこが知りたかった!」と共感しながら楽しく学べるように工夫しました。こういう嚥下の書籍は今までなかったと思うので、そこが一番のおススメポイントですね。
もちろん、評価に自信を持つために必要な頸部聴診法についても、体験や動画で分かりやすく学べます。唾液やトロミ水、水などの嚥下評価のノウハウをこれだけ具体的に分かりやすく解説している本はないと自負しています。
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最後に読者へのメッセージをお願いします!
医療・介護現場では、「食べさせたから誤嚥性肺炎になった」「食べて肺炎を繰り返したらどうするの!」という、「食べ(たから・させたから肺炎)ハラ(スメント)」が蔓延しています。
私は、口から食べることができない一番の理由は、嚥下障害の重症度よりも、この「食べハラ」にあると感じています。それに萎縮してしまうと、「摂食嚥下リハビリ」ではなく、「絶食嚥下リハビリ」が行われることになってしまうのです。
ぜひ本書で「食べハラ」に負けない一人前の嚥下評価スキルを身につけてください!
「No more 絶食嚥下リハビリ」!
書籍の案内

頸部聴診法で「食べられる?」「食べられない?」をしっかり判断
12ステップと動画で評価スキルを磨いて誤嚥性肺炎を防ぐ!
VEやVFがなくても嚥下状態を評価できる
摂食嚥下のド素人で、実は知識ゼロで、だけど少しでも口から食べさせてあげたい…。そのやる気が出発点!摂食嚥下にかかわる全員に、知っておきたい解剖などの基礎知識から、VFやVEがなくても聴診器1つあれば嚥下が評価できるようになる知識と技術をまとめた1冊。
発行:2025年3月
サイズ:B5判 152頁
価格:3,850円(税込)
ISBN:978-4-8404-8790-0
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