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今回は、看護部門のトップマネジャーとして、コロナ禍を経た2023年、病院の移転新築の際に、ベッドサイドのデジタル化を試みた著者による新連載「ベッドサイドのDXをマネジメントする」のご紹介です。





看護の労働力を考えたとき、世界の看護20201)によると、世界的に看護師は不足しており、2030年には570万人の不足が予想されています。

日本においては、2019年11月に社会保障審議会医療部会(厚生労働省)が2025年の看護職員の需給推計を報告し、超過勤務時間や有給休暇取得などの勤務環境の改善を加味して3つのシナリオを設定して推計した結果、需要は188万~202万人、供給は175万~182万人程度であり、最大で27万人、最少で6万人の不足が見込まれています。

看護職の労働力不足が年々厳しさを増す中での看護マネジメントには、看護業務をデジタル化すること、とくにベッドサイドにおける業務をデジタル化することが解決のカギとなると考えます。

しかし、さかんにデジタル革新(DX)が叫ばれているものの、看護現場においてはDXはおろかデジタル化さえも進んでいない状況です。

この連載では、デジタル化を進めることの目的とメリット、障壁に着目し、実際の取り組み事例を通して、看護職の新しい働き方につなげるヒントをお届けします。

【引用・参考文献】
1) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際医療協力局.世界の看護2020.
https://kyokuhp.ncgm.go.jp/library/other_doc/2020/SekainoKango2020_.pdf(2025年3月4日閲覧)


■連載『ベッドサイドのDXをマネジメントする』配信済みラインナップ(2025年5月19日現在)
第1回 なぜ看護現場のデジタル化が必要なのか








【紹介した記事の著者】
伊藤智美
名桜大学人間健康学部看護学科 上級准教授/社会医療法人仁愛会浦添総合病院 前副院長兼看護部長

日本赤十字看護大学卒業後、救急・集中治療領域で臨床経験を積む。琉球大学大学院保健学研究科(保健学修士)、大阪府立大学大学院看護学研究科急性CNSコース(修了)。急性・重症患者看護専門看護師として組織横断的に活動の後、教育担当副看護部長、副院長兼看護部長を歴任。現在は、名桜大学総合看護領域上級准教授。






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