「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「最近買った本」を綴っていただきました。
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今回のテーマは「最近買った本」。
実は最近、読み入ってしまったものがあります。
それは、“学生時代の実習記録”。
本じゃないじゃん、って感じですよね。
テーマとはだいぶずれてしまうし、最近読んだ本でいろいろと構想を練ってはみたものの、頭から実習記録が離れませんでした。
ごめんなさい、と思いつつ、実習記録を読んだときのことについて書いてみます。
わたしは最近、引っ越しをしました。
断捨離というのは難しいですね。
それにまつわるエピソードを思い出し、名残惜しいと思いつつも残念ながら捨てるという選択をしたものがたくさんあります。
実習記録もその1つでした。
十数年もの間、本棚から出ることのなかった実習記録。
捨てる前に、もう1回見てみようという気持ちになり、何の気なしにめくってみました。
鉛筆でびっしりと書かれていた、記録の数々。
睡眠時間を削って、がむしゃらに頑張っていた過去の自分が思い出されます。
社会人になってからよりも学生時代の方がきつかったな、と今でも思います。
本当によくやっていたよ、過去の自分。
実は最近、夫婦でちょっとしたズレがありました。
わたしは職業柄、その人の情報を得ようとするし、知りたいし、それを踏まえてあーだこーだ考える癖があります。
それに対して、真逆の思考を持っている相手は、余計なことは言わない、聞かない、気付かない（笑）タイプ。
ちょっとした違いからか、求めるものが違うと感じることもあり、それにはさみしさを感じました。
大した問題ではないけど、ずっと一緒に生活していく以上、少しでもネガティブな感情があるなら対処しておいたほうがいいのではないか。
でも、相手に自分を押し付けることはしたくないし、それにつながるならやりたくない。
そんなとき、ふと目に留まった、“プロセスレコード”。
思わず読み込んでしまいました。
それはまさに自分の思考をそのまんま出力したようなものでした。
タイミングってあるんですね。
これは“わたしの思考の癖”なんだ。
この先の人生、たくさんいろんなことがあるでしょう。
合わせろとは言わないしまったく求めないけど、この違いについて話しておくのはいいのかもしれない。
そう思ったので、学生時代のプロセスレコードを見せながら、自分の思考の傾向について相手に伝えました。
情報量の多さに驚いていたのは置いといて、改めてお互いの思考について話し、その違いを認識することでだいぶすっきりしたし、歩み寄れたと思います。
とりあえずフルリモートでシステムを作成する人と、人と接してなんぼな人、そもそも思考回路が違いすぎて大変興味深かったです（笑）。
非常に大切なことを思い出させてくれ、現在のわたしを助けてくれた実習記録。
学生時代のわたしに感謝ですね。
一度は捨てようと思い、取り出した実習記録。
静かに本棚に戻しました。
きっとまた、わたしを助けてくれるんだと思います。
まだとってある人、一度、ぜひ読み返してみてください。
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fractale～satomi～
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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