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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「その手があったか!」を綴っていただきました。

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どうもみなさま、こんにちは。
早いもので、もうすぐ今年度も終わります。
ということは、2023年になってからもう1/4がすぎます。
本当に早くてびっくりです!
“年々時の流れが早くなる”ということは……。
つまり……。
はい、これ以上は考えないでおきましょう(笑)!

さて、今回のテーマは「その手があったか!」です。

資源が限られている訪問看護は、「その手があったか!」の宝庫です。
目から鱗がぼろっと落ちて、視野が広がり、新たな世界に一歩踏み出す感じ、とっても好きです。

在宅の典型的なものといったら、mizukiさんも触れていましたが、やはり点滴ですよね。
カーテンレールとハンガーに点滴が吊り下げられていて、衝撃でした。

病院だと当たり前にあるハリポイ(針ボックス)くん。
これも、在宅ではペットボトルで代用していたりします。

摘便後の便を、おむつや尿取りパットの上に集めるのではなく、新聞紙を分厚く引いて代用して、おむつの消費を抑えたり。
そもそも陰部洗浄はベッド上で行わず、トイレで行うことでリハビリかつおむつ消費を抑えていたり。
体位変換のとき、スライダーの代わりに大きなビニール袋を使用し低コストかつ介助者への負荷を抑えていたり。
めんどくさいけど髪を染めたいという方には髪染め効果のあるトリートメントを使用したり。
自宅で簡易ナースコールを作成していたり。
更衣をしやすいように、洋服をアレンジしていたり。

まさに、人の数ほどのアイデアがあります。

某有名なわんちゃんも言っています。
「配られたカードで勝負するっきゃないのさ。それがどういう意味であれ」
まさに、あるもので何とか代用する精神。
それをみなさま、自然にやっていますが、とっても大事な視点です。

慣れてくると同行訪問はなかなかできなくなりますが、積極的に同行して、どんどん視野を広げ、利用者さんに還元できたらいいんですけどね。

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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