▼バックナンバーを読む

看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「仕事で小さくガッツポーズをしたこと」を綴っていただきました。

---------------------

看護師の仕事ってラクではないですよね。
頭使うし、精神的にもつらいことがたくさんあります。
患者さんや同僚からの理不尽もちらほら。
もちろん、ちらほらじゃなくて、しょっちゅうなときもあります。

だけど、それ以上にうれしいこともあります。
そのたびに、心の中でガッツポーズをしてました。
それこそmizukiさんと同じく、小さくでなく大きく。

患者さんや利用者さんと関係性の構築を感じたとき。
欠員者分の訪問もとくに問題なく回れたとき。
時間どおりに回れた時。
毎月の報告書が終わったとき。
いつも心の中ではガッツポーズです。
なんなら、喜びの閾値も低いわたしは、ナビを見ないで家にたどり着いたときもガッツポーズです。
これらは、自己満足のガッツポーズ。

本当にうれしいのは、自分のケアが目に見える成果を出したときです。

ストマ漏れ常習犯の患者さんのストマが次回交換日までもったとき。
肺ケアがうまくいって、翌朝のデータが大きく改善していたとき。
自分のプランがぴったりハマって、早期の退院につなげられたとき。

多くの情報の中からアセスメントをして、この患者さんにとってのケアを行い、それが成果となって現れる。
こんな瞬間は、心の中で叫びながら思いっきりガッツポーズをします。
こっちは自己満足でなく、患者さんも、わたしも幸せ。
ケア側の負担が少なくなると、スタッフにとっても幸せ。

この瞬間は、看護師冥利に尽きます。
みんなで思いっきりガッツポーズしてもいいくらいですね(笑)!

正直まだまだ現場は“くそーっ”って思うことのほうが多いけど、いつか小さなガッツポーズの回数が上回るといいですね。

編集部からのお知らせ

フラクタルのお二人に書いてもらいたいテーマを募集しています。
ご希望のテーマをこちら宛にメールをいただくか
#フラクタルのテーマ とハッシュタグをつけてTwitterでご投稿ください。

▼バックナンバーを読む

-----------------------------
fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

about fractale
https://fractale3.com/satomi/