看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「非医療者に医療のことを説明した話」を綴っていただきました。
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こんにちは。
つい最近11月に入ったかと思っていたのに、気付いたら11月も後半になってしまいました。
2024年もあと少し、駆け抜けましょう!
さて、今回のテーマは「非医療者に医療のことを説明した話」です。
この仕事をしていると、今どういう状態なのか、どういう経過を辿るのかなど、患者さん(利用者さん)はもちろん、そのご家族に医療的な内容を話す機会がたくさんあります。
そんなときに必ず意識することは、“根拠を伝えること”です。
ここまではまったくmizuki さんと同じですね(笑)。
わたしの場合は、必ず“基準”を伝えるようにしています。
検査値だったらもちろん基準値、スケールだったら各数値、X線だったら所見についてなどです。
そのうえで、“基準はこのくらいだけど、今のあなたはこのくらい”と、今の状態を伝えます。
この考えの根底にあるのは、相手がどれだけ基準から脱してしまっているかを客観的に認識してもらうためです。
例えばですが、“ヘモグロビンの数値が低いんです”と言われたって、基準値を知らないとどんだけ低いかわからないと思うんです。
そうなると、本人が大丈夫だと思っている場合、行動変容へは至りません。
基準値と実際の値を伝えて、初めてご自身の位置を知ることができます。
案外、体温が37℃台になると「あら熱あるわね」と心配される方っていらっしゃいません? 気にして短時間で何度も再検する方とか(笑)。
また、体温が39℃あったらそれこそ一大事。外来にもあわててよく来ていました。
ほかの基準値と体温との違いは、平熱を知っているからなのかなぁと思っています。
身近なものだからこそ例え話も入りやすく、“これ、お熱で例えると40℃超えてるくらいの状態”と体温に置き換えることもありました。
まあ、いくら説明しても伝わらない人には伝わらないんですけどね(笑)。
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fractale~satomi~
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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