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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「思わぬところから悩みが解決したこと」です。

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みなさんは悩みはどのように解決しますか?
もちろん解決できない問題もあると思いますが、解決する方法ってどんなものでしょうか。
 
私は人に悩みを相談することが苦手で、どうしても抱え込んでしまうんです。
抱え込んでしまうから、悩みを誰にも相談できない。
1人で悩んでしまうから答えがなかなかみつからない。だから頭だけが疲れてしまう。
 
悩みって悩みの内容によりますが、結局は「自分の考えた答えが一番だ」って思うところありませんか?
人に相談するより「この悩みの理由を知っているのは自分なのだから、自分の思っている答えが一番」って。
たぶん悩みを抱え込む人はこういう思考の人が多いと思います。
 
仕事中、ある患者さんのかかわりが苦手でした。
でもその日は自分がその患者さんをまとめて受け持つ日。
なんとなく朝から憂鬱な気持ちで、仕事に行く足取りも重くなってました。
ただ、私もその病棟では中堅タイプになっており、むしろほかの看護師から「苦手だから変わってほしい」と頼まれるタイプでした。
なので、あまり弱音や不安を言うことはなかったのですが、なんとなく業務中に「いやー、あの患者さんとのかかわり、苦手なんだよね」ってほかの看護師に言ったら、じつはその人も苦手な患者さんだったみたいで、すごく共感してもらえました。
むしろ、僕みたいな中堅タイプの看護師でも苦手な患者さんがいるんだということを知ってもらえて、お互いに協力しあって業務をこなすようになってきました。「悩みを表出することで業務がうまくいく」ならば、「職場での悩みは職場で解決」していこうと思いました。
 
悩み=自分の弱みみたいなところもありますよね。だから相談しにくいのかもしれません。
ただ、弱みを知っている人こそ強い人だなと思います。「私は何でも知っている」「なんでも話しなさい」みたいな人に相談はしにくいと思いませんか?
むしろ自分と同じ悩みを抱えてそうな人に、なんとなく話しかけてみるみたいな感じですよね。
僕はSNSでも実生活でも「強みを見せない」ことを意識しています。
強いことは良いとは限りません。
人が離れていくような感じがあります。
まあ、あまりに強くないので病棟でもいじられキャラではありますが(笑)。
この年齢になってもいじられるのは、ある意味病棟で溶け込めている証拠なのかなと。
 
強いことだけがすべてではないですね。

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ10年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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