「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「看護師を目指したとき」です。
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今回のテーマ「看護師を目指したとき」ですが、この話は百回話になるので聞き飽きたという方もいると思いますが、お付き合いください。
私が看護師を目指したときは2回あります。
最初は大学卒業してすぐのとき。
私が大学を卒業したときは、地方銀行が倒産するほどの不況で、完全に就職氷河期でした。
大学は経営学を学びましたが、就職先がない。
そのため、非正規職員で働いていたのですが、そのときにやっていたボランティア活動で、医療や福祉の分野に興味を持つようになりました。
そのために看護学校を調べて試験を受けたのですが、なんと不合格。
「あ、これは僕は看護師は向かないんだな」と思いました。
これが1回目の看護師を目指した時。
その後は看護師になりたいという気持ちはなく、職を転々としながら働いていたのですが、老健施設で事務の仕事をしていたとき。
利用者さんを病院に送らないといけなくなって、僕が車を運転。
そのときに同乗していた看護師さんと、自分が以前看護師を目指したことを話したんです。
そしたらその看護師さんが「えー、それなら看護師目指しなよ。もう1回受けてみて、だめならだめでそれでいいじゃん」と言われました。
そっか、受けるのは1回だけじゃなくていいんだと。
なんか1度落ちたから看護師向かないしだめと思っていたんですが、よくよく考えればそんなことはありません。
これが2回目の看護師を目指したとき。
そして今度はどうせ受けるならもっと調べて受けようと思い、いろんな看護学校の入学案内を請求。
そこで社会人推薦枠がある学校を見つけました。
早速応募。
家族の誰にも言わずに願書を送りました。
試験当日。
家族には仕事で早く行かないといけないと言って、朝早く家を出て、職場とは真反対の方向に向かいました。
そして試験。
筆記はよく覚えていませんが、じつは高校で生物をとっていなかった私は生物の問題に苦戦したのだけは覚えています。
午後は面接だったんですが、試験官から「あなたの話はもっと詳しく聞きたい」と言われ、なんとなく合格を確信しました。
結局はその学校に無事合格。
合格通知が郵送され、なにも知らない家族はそれを見てとても驚いていましたね。
看護師を目指した理由はそれほどはっきりはしていないけど、目指したタイミングはしっかりとありました。
なんだろ、自分が目指したというより、外部の影響や環境によって看護師になるタイミングが生まれたという感じでしょうか。
1度向かないと思ってあきらめたことも、なにかの機会で再び出会う。
そういうタイミングは大切にしたいですね。
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fractale~mizuki~
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乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。
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