豊富なカラーバリエーション


この自助具を作製したきっかけ

この道具を作製したきっかけは、「スーツを着て仕事をすることが多く、今までは妻にシャツの袖口のボタンを留めてもらっていた。できれば、自分で留められる道具を作ってほしい」という、私の友人からの依頼です。両手を使用してボタンを留める自助具は過去にもありましたが、片麻痺などの障害をもつ患者さんが片手で使用できるものは見当たりませんでした。

製作にあたり、まず片手で袖口のボタンをこの自助具を作製したきっかけ留めるために必要な動作を分析し、必要な機能を抽出しました。具体的には「袖口のボタンを留める際に道具が動かないようにすること」と「テーブルから取り外しやすくすること」「ボタンを留めることと外すことの、両方ができること」に絞り込み、設計しました。

購入者からは「20年前に交通事故で片手生活になった。一生だれかにボタンを留めてもらわないといけないのだろうと諦めていた。この道具を使って、自分でシャツの袖口のボタン留めができた。なぜか涙が止まらなかった。ありがとう」と、感謝の手紙をいただきました。

ココがいい!

● 袖口のボタンを留める・外すために必要な作業を、すべて片手でできるように支援します。
● 一般に使用されているすべての袖ボタンに対応しています。
左右の手を問わず、使用しやすい設計です。
● 道具をテーブルから外す際にテーブルに両面テープが残らないよう、粘着力が両面で異なるテープを使用しています。




片手で袖口のボタンを付け外しできます

片手で袖ボタン着脱キット
■価格:1,500円
■オンライン販売:https://isotope.thebase.in/
■shop 名:nico(ニコ)
■メール:ksyot0@gmail.com



川口晋平
柏芳会 田川新生病院 訪問リハビリテーション センター副主任/OT

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