爪切りが楽しくなるカラフルな色合い


この自助具を作製したきっかけ

この道具を作製したきっかけは、片麻痺の患者さんからの要望でした。その患者さんからは「自分で爪切りができるようになりたい。市販のものは色が地味なので、もっと爪切りが楽しくなるようなものを作製してほしい」と依頼されました。

以前から爪切りの自助具は療法士が手作りで患者さんに提供することが一般的だったため、形状のイメージはしやすかったのですが、実際に3Dプリンタで作製してみると、プラスチックは弾性があるため、爪を切るときの力を吸収し、力がうまく伝わらないといった問題が見つかりました。そのため、力をうまく伝えられる形状を探すのに苦労しました。

これらの問題を解決するため、力が伝わりやすくなるようプラスチックの充填率を工夫したり、力が伝わりやすい爪切りをサンプルとして購入したりすることで、片手で爪を切れる自助具が完成しました。また、爪を切ることが楽しくなるように、明るいカラーを選択できるように工夫しました。

ココがいい!

片手で爪を切ることができます。
● ヤスリもついているので爪のお手入れも行うことができます。
色がカラフルなので使っていても楽しくなる自助具です。




片手を乗せ、てのひらを押し下げて爪を切る





両手で使用する様子

片手でも両手でも爪切り
■価格:2,980円
■オンライン販売:https://isotope.thebase.in/
■shop 名:nico(ニコ)
■メール:ksyot0@gmail.com



川口晋平
柏芳会 田川新生病院 訪問リハビリテーション センター副主任/OT

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