①最高気道内圧を死守できる
● PCVは吸気圧を設定します。
● 最高気道内圧は「吸気圧+ PEEP」となるので、合計の値が30cmH2O 以下となるように設定すれば、肺胞にかかる圧は必ず≦ 30cmH2O になります。そのため、PCV設定において肺保護換気を意識しやすいです。
②患者さんの吸気スピードに合わせてエアを供給できる
● PCV の設定項目に吸気流量はありません。吸気流量は人工呼吸器が決めます。
● 人工呼吸器センサーが患者さんの吸気流量(流速)をモニターし、吸気圧に到達するようにコンピューターが調整しエアを瞬時に供給します。患者さんの息(吸気)が速かろうが遅かろうが人工呼吸器におまかせです。
● 「PCV は自発呼吸への追従性がよい」と表現します。VCV よりPCV が好まれる最大の理由はおそらくコレです。
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―書籍『かんテキ 肺保護にこだわる人工呼吸』よりVCV 「PCVの長所・短所」の一部を紹介します―
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