事例
妊娠39週4日、33歳の経産婦Aさん。2時間前から10分間欠のお腹の張りを認める、と電話相談がありました。これまでの妊婦検診では特に異常は指摘されていないそうです。胎動は30分ほど前に感じました。薄いピンク色のおりものがあり、破水感はありません。
問題
この電話相談に対し最も適切と思われる対応はどれですか。
<正解率96%>
(1)お腹の張りが5分間欠になったら再度連絡するように指示する。
(2)入院の準備をして来院を促す。
(3)2時間の散歩を促す。
… 正解は …
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(2)
… 正解は …
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(2)
解説
(1)⇒経産婦であるため、急激に分娩進行することを考え、5分間欠を待つのではなく来院を促す必要があります。
(2)⇒陣痛が発来し、分娩が始まっていると考え、分娩に備える必要があります。
(3)⇒散歩は分娩進行を促進する行為であり、施設外分娩を招くことになります。
薄いピンク色のおりものを認めています。これは血性分泌物と考えます。分娩進行を認めると分泌されるものです。これが認められるということは、分娩が進行しつつあることを示します。血性分泌物は来院を促す1つの症状となります。
※2021年7月26日掲載の再掲載です。