事例
妊娠39週4日、33歳の経産婦Aさん。2時間前から10分間欠のお腹の張りを認める、と電話相談がありました。これまでの妊婦検診では特に異常は指摘されていないそうです。胎動は30分ほど前に感じました。薄いピンク色のおりものがあり、破水感はありません。
問題
Aさんが入院しました。子宮口は4cm開大し、子宮収縮の発作時間は30秒、3分間欠で痛みを訴えています。Aさんへの看護として最も適切なものはどれですか。
<正解率79%>
(1)飲食を控える。
(2)努責を勧める。
(3)マッサージ法を指導する。
… 正解は …
▼
▼
▼
▼
▼
(3)
… 正解は …
▼
▼
▼
▼
▼
(3)
解説
(1)⇒分娩がスムーズに進行するためには、適度なエネルギー補給は必要です。また、多量の汗をかくことで脱水になりやすいため、こまめな水分補給が必須です。
(2)⇒子宮口はまだ全開大していません。努責はしてはいけません。
(3)⇒分娩が開始し、これからさらに子宮収縮が強くなることが予測されます。痛みの緩和方法を指導することが有効です。
陣痛が始まっています。分娩進行が予測される子宮収縮を認めています。分娩を促進させるケアが必要となります。マッサージは陣痛のつらさを緩和させる有効な手段となります。子宮口が全開大する前に努責すると、子宮口がむくみ開きにくくなったり、頸管裂傷の原因となります。