ブレインナーシング2023年5号特集『脳神経ナースが説明できなければいけない脳卒中の後遺症とそのかかわり』(詳しくはこちら)と連動したWEBセミナーを2023年9月16日(土)に開催します。急性期・回復期関係なく脳卒中患者さんにかかわる看護師すべての方が知っておかなければならない「脳卒中の後遺症」について系統立ててまとめた内容です。本誌でもはじめて取り上げるテーマですのでご期待くださいませ。
今回は同特集のプランナーであり、WEBセミナーの講師も務めていただく百田武司先生(日本赤十字広島看護大学教授/日本脳神経看護研究学会理事長)に、なぜ今「脳卒中の後遺症」が注目されているのか、お話を伺いました。
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編集部:脳卒中の症状については今までもブレインナーシング誌で取り上げてきていましたが、今回は「後遺症」というテーマです。特集テーマで「後遺症」を取り上げた背景などを教えていただけますでしょうか?
百田:脳卒中は、身体面のみならず精神面にも重篤で、日常生活に支障をきたす後遺症を残すリスクが高く、症状は損傷する脳の部位によって人それぞれ異なります。脳卒中にかかわる看護師は、その複雑な仕組みを理解して、その人の後遺症を正確にアセスメントしたうえでケアする必要があります。しかし、その症状は多岐にわたり、複数を合併する場合もあります。
そこで今回の特集では、運動・感覚麻痺、失語や失行などの高次脳機能障害、嚥下・排尿・感覚障害、てんかんなどのほかに、近年重要性が指摘されている脳卒中後うつや疲労、不眠などにも視野を広げて、脳神経ナースが説明でき、確実にケアできるように丁寧に解説しました。
編集部:本誌とWEBセミナーで「脳卒中の後遺症」をテーマに解説していただきます。本誌・セミナーそれぞれの特長をご紹介いただけますでしょうか。
百田:先ほどお伝えしたとおり脳卒中後遺症は多岐にわたるため、本誌特集は結構なボリュームになっています。
そこで、今回は、本号と連動した『脳卒中の後遺症とそのかかわり 要点“だけ”まるおさえセミナー』として、これらの症状やかかわりについて、本号の執筆者を代表して、私がコンパクトに解説いたします。このセミナーを見て、聞いて、まずは要点をおさえて、さらにセミナーと連動している本号を読むことで、脳卒中の後遺症とそのかかわりを身につけてもらえるようになると思います。
編集部:最後に、セミナーを受講される皆さんへのメッセージをお願いします。
百田:2022年度から「脳卒中相談窓口」がスタートしました。脳卒中相談窓口では、脳卒中治療を受けられた患者さんが、退院後も安心して療養できるよう、悩みや問題を一緒に考え、療養の支援や情報提供をしていきます。「脳卒中相談窓口」では常勤の脳卒中に精通した看護師が必須の構成員とされています。そのため、看護師は、ますます脳卒中の後遺症のケアの知識と技術が求められます。
私は、「一般社団法人日本脳卒中医療ケア従事者連合」が作成した「脳卒中相談窓口マニュアル」の作成、改訂作業にも参加しています。
今回のセミナーでは、「脳卒中相談窓口」で必要な内容も意識して行いますので、ぜひご参加ください。
プログラム
1.脳卒中の後遺症とは
2.後遺症とそのかかわりの要点
①嚥下障害
②排尿障害
③痙縮
④てんかん
⑤運動・感覚麻痺
⑥脳卒中後うつ
⑦脳卒中後疲労
⑧脳卒中後不眠
⑨高次脳機能障害
⑩血管性認知症
日時:2023年9月16日(土) 10時~11時20分(約90分)
申し込み締切:2023年9月15日(金)12時
※予定数に達し次第 受付終了となります
対象:医療従事者
受講料:3,000円
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