特集&セミナーで読む・聴く・知識が深まる!

HEART nursing誌2024年9号特集「出てくる疑問をモグラたたき! 読む前に埋める! 12誘導心電図 理解の穴(あな)」と連動して、セミナーを開催いたします!(詳しくはこちら) 12誘導心電図で欠かせない虚血の見かたについて解説します。

今回は、セミナー講師をおつとめいただく小谷英太郎先生(日本医科大学多摩永山病院 循環器内科 教授/部長)に、本誌特集とセミナーについてお話を伺いました。




――先生は心電図検定委員会の委員を務めておられます。同検定は非常に人気を博しておりますが、ずばり「心電図判読」の魅力やロマンはどんなところにあると思われますか?


心電図の魅力は、古典的で簡易な検査でありながら、非常に多くの情報を含んでいることです。1枚の心電図から、「虚血の程度」「心筋梗塞の部位」「発症からの時間」「責任冠動脈がどこか」を推測することができます。また、「期外収縮の起源」や「副伝導路の部位」「頻拍の旋回路」もある程度推定できます。

実臨床でみる心電図は、すべてが教科書と同じではないので、正解に辿り着けないこともありますが、自身の判読結果が正しかったときの喜びは格別です。正解に近づくには、1つひとつの所見を確認していくことが大切です。

――ナースが12誘導心電図を読めることのメリットについて、医師の立場・目線・臨床での経験からご意見をお聞かせください。


12誘導心電図の正常な波形を知り、異常な脈や波形を学ぶことにより、医療現場で汎用されているモニター心電図の判読能力も格段に向上します。モニター心電図では、必ずしも異常かどうかの判断に自信がもてなくても、脈や波形の変化にいち早く気づき、”おかしいな”と思える感性を養うことが大切です。また、心電図から患者さんの循環動態をより深く理解できるようになります。それにより、患者さんの異変を早期に察知し、急変を未然に防ぐことに貢献できれば、さまざまな場面で非常に大きな戦力となります

――最後に、受講者へのメッセージをお願いいたします。


心電図検定の4級・3級は、基本的な心電図所見を読み取る問題が多いため、心電図に苦手意識がある看護師さんやそのほかのメディカルスタッフの皆さん、これからの活躍が期待される学生さんや研修医などに最適です。まずは、正常な12誘導心電図をなにも見ないで書けるようにしましょう

一方、2級・1級では、心電図所見を判読する問題から、それを基に疾患名や部位を問う問題の割合が多くなるように構成されるため、相対的に難易度が高くなっています。循環器病棟のスタッフや心電図読影に自信がある方には、ぜひチャレンジしていただければと思います。自身のキャリアアップにもつながります

小谷英太郎
日本医科大学多摩永山病院 循環器内科 教授/部長

申し込み受付は2024年9月30日(月)まで!

特集「出てくる疑問をモグラたたき! 読む前に埋める! 12誘導心電図 理解の穴(あな)」、おすすめポイントはズバリここ!


循環器疾患の30%を超えるのが虚血性心疾患、それを見わける方法の1つが心電図です。「虚血がどこで起きているのか」を波形から読み解くためには、心電図の仕組み・見え方・波形の現れ方といった知識を総動員しなければなりません。つまり! 虚血判読の理解には12誘導のエッセンスがたっぷり……ってコト!

本セミナーで「虚血の見かた」をしっかり学べば、判読力が全体的にグッとパワーアップすること間違いなし。「12誘導心電図で心臓がどう見えているのか?」がくっきり掴めてきますよ!

心電図検定について、実は気になっている、受けてみようかな……という方にも超オススメ! 「虚血の判読」が得意問題になれば、グッと合格が近づきます。「4級なら合格すると思うけど、せっかく検定を受けるならちょっと勉強して3級・2級に挑戦したいな……!」という方にぴったりです。

セミナーで知識を身につけたら、ハートナーシング10号「12誘導心電図問題集(9月中旬発売、9号とは別売)」で腕試ししてみよう!明日の臨床や試験に、自信をもって臨めること請け合いです。

日時:2024年10月1日(火)18:00~19:00
場所:WEB
受講料:3,000円(税込)、本誌+セミナー5,200円(税込)