メディカLIBRARYをはじめ、専門誌や書籍の執筆のほか、学会講演、セミナー講師としても活躍されている野崎暢仁先生の会場セミナー『活躍できる!心カテ前~中~後のこれだけ知識』が2024年7月21日(日)に東京、8月3日(土)に大阪で開催されます。今回は会場セミナーでどんなスライドを使って、どんなお話をされるのか、事前に1対1で講義を受けてきたので3分間分だけご紹介します!やっぱり野崎先生の真骨頂はセミナーです!!!

※会場セミナーをほぼすべて収録したオンラインセミナーを9月中旬に発売予定です。詳しくはこちら




▼講師:野崎暢仁先生

カテ中に見逃してはならないバイタルサインの変化としては、この「血圧低下」これに尽きるわけなんですね。

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そもそも心臓っていうのは、全身から血液が返ってきて、全身に血液を送り出すわけで、心臓の仕事は「全身に血液を届けること」なんですね。

そして、全身に血液を届けるためには、様々な要因が関係しているということになります。

逆に考えると、全身に血液を届けるために、さまざまな要因が関係していて、それがダメになって血液を送り出すことができないと血圧が低下してしまうというわけです。

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それを教えてくれる式が「SV×HR=Co」です。

ストリックボリューム、かける、ハートレート、イコール、Coと書いていますが、これは、一回拍出量×心拍数は心拍出量ですよということなんですね。

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では、この「一回拍出量」というのは何なのかと言ったら、心臓が1回収縮するたびに送り出す血液の量のことです。

それが1分間に何回送り出されているのかという「心拍数」を掛けることによって、心臓から血液がどれくらい拍出されているかということにつながっていくわけですね。

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この「一回拍出量」のなかには、「送り出すチカラがあるか?」という要因が一つ、そして「送り出す準備ができているか?」ということ、さらには「迎え入れる準備ができているか?」という、この3つの要因、これがすべてクリアになってはじめて全身に十分な血液が送り出せるようになるわけですね。

逆に言えば、この3つのうち1つでも低下したり、欠けてしまうと、血圧が下がってしまうということになるわけです。

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そして、人間の体というのは、すぐに血圧が下がってしまわないように、何らかのセーフティ、ストッパーがあるわけなんですね。

それがこのストリックボリューム、かける、ハートレートのハートレートのところで、心拍数が帳尻を合わせてくれる、そんな役割もあるわけなんですね。

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▼メディカLIBRARY編集室
どうでしたでしょうか? 少し優しいと感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。次回はもう少し難度を上げて「ACSの合併症」のパートを3分間分ご紹介します!(2024年7月17日配信予定)

野崎 暢仁
医療法人新生会総合病院高の原中央病院 臨床工学科MEセンター 技士長



※会場セミナーをほぼすべて収録したオンラインセミナーを9月中旬に発売予定です。



今、起こっていることがわかれば、動けるようになる
『活躍できる!心カテ前~中~後のこれだけ知識』
冠動脈の解剖/虚血性心疾患の心電図/バイタル評価/カテ室の工夫/カテ後合併症

▼プログラム


<午前は“ぜったい押さえる”基礎知識>

1)カラダで覚える! 冠動脈の解剖生理 9:30~10:30(60分)
○現場でも使える! 冠動脈解剖の覚えかたと造影の見かた
・握りこぶしに冠動脈を書いて、解剖をおさらい!

2)どこをみればいいの? 心電図 10:40~11:20(40分)
○握りこぶしが心臓に見える! つながる! 心臓と心電図
○そうだったんだ! 心電図変化
・“当たり前”の変化は見逃さない!“当たり前じゃない”変化はもっと見逃さない!

3)バイタルサインが教えてくれる私の行動 11:30~12:30(60分)
○ヤバい! “危険信号心電図”を活かした急変時対応
○ヤバい! 血圧波形が教えてくれる危険信号
・漫画で理解する「前負荷」「収縮力」「後負荷」
★ミニレクチャー★
○動脈硬化のできかた

<午後は“深まる”実践知識>

4)なるほど!ザ・カテ室~隣のカテ室にお邪魔します!~ 13:30~14:40(70分)
・CE野崎による高の原中央病院のカテ室実況レポート
・CE柳田&看護師による三菱京都病院のカテ室レポート
★会場限定参加型セッションになります。
○みんなのカテ室の工夫を教えてください!
○自施設の「当たり前」が、他施設の「発見・気づき」につながる!
○みんな大好きクイズで学ぼう!(ちょっとしたプレゼントあり)

5)病棟で起こりうる合併症 14:50~15:40(50分)
○ここは伝えて! 病棟→カテ室→病棟
○ここに注目! カテ後の看護
○“防げる合併症”を防げ! 急変と合併症
・チームメンバーをリスペクトし、協力し合い、支え合う

6)私の施設のあんなことこんなこと聞いてください! 質問コーナー・講義のまとめ 15:40~16:00(20分)
○どんな些細なことでも聞いてください
○ギモンを残さずに!


※会場セミナーをほぼすべて収録したオンラインセミナーを9月中旬に発売予定です。