コロナ禍により、集合型セミナーが「オンラインセミナー」にカタチを変え、2年が経過しようとしています。
この度、ラインナップに『緩和ケアにおいて看護師が関わりづらさを感じるときのコミュニケーション』が加わったことを記念し、講師の田村恵子先生(京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 先端中核看護科学講座 緩和ケア看護学分野 教授)にプチインタビューをさせていただきました。

――コロナ禍以前は対面での講演が主体だったかと思いますが、オンラインでの講義・セミナーについてのお考え、心がけていることなどをお聞かせください。

受講者の表情や反応が見えませんが、そこにみなさまがおられることをイメージしてお話しするように心がけています。
コロナ感染症の蔓延により思いがけずオンライン化が急速に進みましたが、なかなかセミナー会場まで足を運ぶのが難しかった方にも受講していただける機会が増えたことをうれしく思っています。

――今回のテーマは、弊社集合型セミナーで講演いただいていた内容(『トータルペインをやわらげるためにできること』『難しいときのケア「患者へのこころのケア」を中心に』)とは違う内容とうかがっています。このWEB講義で伝えたいポイントをお聞かせください。

『緩和ケアにおいて看護師が関わりづらさを感じるときのコミュニケーション』というテーマからもおわかりのように、看護師が日々のベッドサイドケアで困ったなと感じる場面におけるアセスメントのポイントを順を追って解説し、コミュニケーションを中心にその対応について説明しています。
みなさまが「そうそう」と思い出して活用していただけるようなケアのエッセンスをお伝えしていますので、是非、日々の臨床での経験を思い浮かべながらお聴きください。

――この講義をご覧いただく看護師の皆さんへメッセージをお願いいたします。

終わりの見えない新型コロナウイルス感染症との戦いに、疲れを覚えつつ、日々にケアに励んでおられることと思います。
どうしてもできないことに目が向きがちですが、お一人お一人は十分に頑張っておられます。
頑張っている自分を認めて、自分自身へのケアを忘れないようにしてくださいね!

田村恵子
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 先端中核看護科学講座 緩和ケア看護学分野 教授






緩和ケアにおいて看護師が関わりづらさを感じるときのコミュニケーション
緩和ケアにおける対応へのヒントが満載! 自分のケアを見つめ直す


▼プログラム 【収録時間:約130分】
◎緩和ケアの目的と全人的アプローチ
◎がん患者の心理とコミュニケーション
・緩和ケアの定義の変更点とは?
・包括的アセスメントの考え方
・コミュニケーションスキルを詳しくみてみよう

◎看護師が関わりづらさを感じるとは
 ―事例を通して考えよう

<何度説明しても患者の理解が得られない場合>
・せん妄を予防しよう
・認知機能の検査を活かそう
・がん告知に伴うストレスと心の反応
・『否認』は心を守る反応
・発達障害の特徴

<患者が治療をあきらめたくないと話すとき>
・こだわりが強いなと感じるとき
・『間違ってはいない』でも何かが違う…
・患者が怒りを表出した際の対応
・遠方から突然、発言力のある家族がやってきた

◎発達障害の影響を考慮した対応
◎まとめ

・発達障害の有病率は高い?
・発達障害の影響を考慮したマネジメントとは?
・患者さんを理解するためのポイント


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