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医療現場で当たり前に使っているカタカナやアルファベットの業界用語、「多分英語だからそのままでも外国人患者さんに通じるかも!」と思っていませんか?
じつは、医療現場は通じないカタカナ英語や英語以外の外来語、おかしな造語が飛び交っています。
そんな業界用語に注目し、外国人患者さんに通じる正しい英語の発音やそのポイント、現場で困ったときに使えるフレーズを紹介します。

本日のカタカナ英語:レントゲン

「レントゲンの検査があります」といわれたら、日本人ならだれもがレントゲン室に行ってX線を照射し画像化する検査だとわかりますよね。
まさか、日本でしか通じない言葉だとは思いもしないでしょう。
レントゲンは、世界共通でそのままでも通じる英語なのでは、とみなさんは思っていませんか?

「レントゲン」は、1895年にX線を発明したドイツの物理学者ウィルヘルム・コンラート・レントゲン(Wilhelm Conrad Rontgen)博士が由来です。つまり、「レントゲン」は発明した博士の名前です。

英語で「レントゲン」は「X-Ray」です。
「エックス-レイ(éksrèɪ)」が英語に近い発音です。
日本の医療現場で使われている略語も注意が必要です。
臨床では、「レントゲン」を「XP」と略して当たり前に使っていますが、英語圏では使いません。
「XP」は「X-ray Photograph」の頭文字をとった略語ですが、なぜ日本だけに浸透したのかは謎です。

日本は、クリニックレベルでレントゲン以外にMRI、CT、エコーなどの精密検査が可能な施設が数多くありますよね。
海外では大きな病院にしかこうした医療設備はなく、わざわざX-rayを撮るために別の施設(imaging center)を予約しなければなりません。
X-Ray・CT・MRI・PETなどの医療機器は、日本が断トツ世界一で充実していることをご存じでしょうか?

You have a chest X-ray and blood test tomorrow.

(明日は胸のレントゲンと血液検査があります)

※「chest」は「胸・胸部」、「blood test」は「血液検査」という意味です

I want you to go upstairs to get a chest X-ray.

(上の階に行って胸のレントゲンを撮ってきてください)

※「go upstairs」は「上の階に行く」という意味です

※下の階に降りてもらいたいときは「go downstairs」を使います





30歳を過ぎてからアメリカで看護師をめざした私は、偉人たちの言葉や名言に何度も背中を押してもらい、一歩ずつ前に進む勇気をもらいました。
人はみな、多かれ少なかれ何かに悩んでいます。
そんなときに立ち止まってほしい言葉を紹介します。


古代ローマの哲学者・思想家セネカ(Seneca)の言葉です。
この言葉を日記の空欄部分によく書いては、今の自分の努力は未来の幸運につながると信じてコツコツ勉強していました。
正直、努力しても報われないことは多々ありますが、動かずにじっと待っていても幸運は素通りしてしまいます。
努力せず準備を怠るものに運は決して微笑まないとしたら、今できることを精いっぱいやるしかないのです。
「努力をしても無駄なのでは」と悩んでいるあなたへ
「Luck is what happens when preparation meets opportunity」

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佐藤まりこ
生まれも育ちも北海道。しかし、寒いのが苦手で大学卒業とともに上京し大学病院に勤務。さらなる暖かさを求めて2009年、米国・ロサンゼルスに留学。2010年、California RN(Registered Nurse) Licenseを取得するが就職先が見つからず無念の帰国。2012年、駐在妻として米国・オレンジカウンティーにカムバック。2013年、Refresher/Reenter-Update Education Programで総合病院の急性期病棟実習を修了。その後、念願のRNとして内視鏡センターに勤務し充実した日々を送るが、2016年、夫が日本に帰りたいと言い出しふたたび無念の帰国。帰国後は、子育てに奮闘しながらも幸せな田舎暮らしを謳歌し大学病院に勤務中。
幸せな時間は、「川の字で寝る休日のお昼寝」。