エルムスユナイテッド未来医療研究所
代表取締役所長・社長/
エルムスユナイテッド動物病院グループ
エルムスユナイテッド未来医療研究所
取締役・事業統括部門長/
エルムスユナイテッド動物病院グループ
一般社団法人AIM医学研究所 代表理事・所長
AIMのはたらき
IgM から解離して生体ゴミを除去
AIMは通常、血中で免疫グロブリンM(IgM)の五量体と結合しており、生体ゴミへの結合ができず、ゴミの除去作用も不活性化されています。しかし、疾患が生じると、初期からAIMはIgMから解離してゴミ除去効果を発揮し、疾患の悪化を抑制して、生体の恒常性を維持します1、2)。すなわち、AIMはゴミに貼られて目印となるシールで、IgMはその台紙といえます(図
引用・参考文献
1)Hiramoto,E.et al.The IgM pentamer is an asymmetric pentagon with an open groove that binds the AIM protein. Sci.Adv.4(10),2018,eaau1199.
2)Chen,Q.et al.Cryo—EM reveals structural basis for human AIM/CD5L recognition of polymeric immunoglobulin M.Nat.Commun.15(1),2024,9387.
3)Sugisawa,R.et al.Impact of feline AIM on the susceptibility of cats to renal disease. Sci. Rep. 6, 2016,35251.
名前 ▶ いなり
年齢 ▶ 10歳
性別 ▶ メス
種類 ▶ アメリカンショートヘア
腎臓病歴 ▶ 6年
いままでの私の人生、ほとんど猫といっしょでした。結婚してからも猫が飼いたくて飼いたくて、「子猫が捨てられていたら連れて帰っていいよね」と夫に毎日言い聞かせていました。結婚3年目に、夫が私と誕生日が一日違いの子猫をブリーダーサイトで見つけてくれて面会予約し、その日にわが家に迎えることを決めました。伏見稲荷大社近くに住むブリーダーから譲っていただいたので、名前を「いなり」にしました。
「お猫様」としてわが家に幸福をもたらしてくれますが、同時に病と向き合う日々でもありました。もらってきた日から下痢が止まらず、病院に行くも治らずに、セカンドオピニオンで行った病院で猫コロナウィルスへの感染がわかりました。猫伝染性腹膜炎(FIP)発症の恐怖におびえながら、まだ小さかったいなりに毎日投薬しました。
4歳のころには腎臓に石があることと、腎機能がすこし低下していると診断され、早期ケアとして療法食を開始し、水分補給やストレスケアなどを意識して行いました。
7歳のときには、腎臓にあった石が尿管に落ちて詰まり、手術入院をしました。そのときのCT検査で、片方の腎臓が奇形であり、先天的に腎臓が悪くなりやすい状態だったことがわかりました。
9歳のときには炎症性腸疾患(IBD)を発症し、くり返す膀胱炎のため、現在も毎月病院に通っています。腎臓の数値は正常値をキープしており、早めのケアが功を奏しているのかなと思います。
月や太陽のようにいつもかならずそこにいて、私を癒し、支えてくれるいなりの存在は何ものにも代えがたいものです。この子を救える薬剤の開発や医療の発展を願いながら、いま私ができる最大の努力を続けていきたいです。(大阪府/aki)
「透析ケア」2026年32巻9号より再掲
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