今日は、私がいつも悩み、課題と思っていることを書いてみたいと思います。
管理者や経営者の方はみなさん、同じ悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか? 読みながらいっしょに考えてくだされば幸いです。
訪問看護は少人数で動くので、チームの雰囲気づくりが看護の質に直結します。
チームの空気をつくるのは、一人ひとりの人間力
少人数の訪問看護ステーションにおいて、チームの雰囲気は一人の発言や表情によって大きく変わります。看護技術や業務の効率はもちろん大切ですが、それ以上にチームの土台となるのは、職種や役職を問わず、働くすべての人に求められる「人間力」です。
ここでの人間力とは、特別なカリスマ性のことではありません。
•目の前の仲間のよいところを見つけ、心からリスペクトできること
•自分の不完全さを認め、相手の不完全さも包み込める余裕を持てること
•問題が起きたときに誰かのせいにするのではなく、「自分に何ができるか」を主体的に考えられること
人数が少ないからこそ、一人の人間として人間力が、そのままステーションの居心地やケアの質に直結していきます。
陰口という「姑息なエネルギー」を、未来へのエネルギーへ変換したい!
どんな職場であっても、人間関係の摩擦や愚痴がゼロになることはむずしいかもしれません。しかし不満を裏で吐き出す陰口は、チームの信頼関係を根本からむしばむ姑息な行為です。
陰口が生まれる背景には、「自分は正しい」「あの人はわかってくれない」という一方的な感情や、面と向かって対話することを避ける姿勢があります。しかし、陰で誰かを下げることで得られる安心感など一瞬に過ぎず、結果としてステーション全体に重くピリピリとした空気を充満させてしまいます。
もし伝えたいことや違和感があるなら、陰で言うのではなく、建設的な対話として会議でも話せるとよいと思います。
「〇〇さんのこういう視点、素敵ですよね」「ここをこう変えたら、もっと利用者さんが喜ぶかも!」というように、意識のベクトルを過去の不満から未来の発展へとシフトさせていく文化を、チーム全員でつくっていく必要があります。
「自分に何ができるか」を問う —— ともに考え、自走する対話
「自分に何ができるか」を主体的に考える姿勢は、現場スタッフはもちろん、管理者や経営陣にとっても最も必要なプロの資質です。
私は、日ごろから管理者や副管理者の話を聞く時間を設けているほか、月に一度は「幹部ランチミーティング」を開きます。少しリラックスした雰囲気のなかで、現場の課題や管理者が月に一度行っているスタッフ面談の評価についてじっくり対話するためです。
管理者が見ている評価と私が見ている部分を確認していきます、私も全スタッフのすべてがわかるわけではないので、現場でしっかりとスタッフを見てくれている管理者の意見はたいへんありがたいです。
「私はこう思うけれど、どう?」と管理者たちが自分たちの頭で考え、判断するプロセスを何より大切にしています。
経営者、管理者、そしてチームメイト。全員が指示を待つ人ではなくみずから考えて動く当事者になること。この日々の対話の積み重ねこそが、チーム全体を力強く自走させる源泉になっています。
互いの個性を認め合い、誇りを持って伴走する
訪問看護、とくに精神科訪問看護には、正解はひとつだけではありません。だからこそ、スタッフそれぞれの生きてきた経験や、持つ個性がそのまま最強の武器になります。
「自分のやり方だけが正しい」と固執するのではなく、「〇〇さんのその寄り添い方、すごく勉強になるな」「△△さんのそのユーモア、雰囲気が和らぐな」と、お互いの違いを面白がり、認め合うこと。
自分自身を大切にできている人は、他者に対しても自然とリスペクトの眼差しを向けることができます。不完全な者同士、お互いを補い合いながら同じ時代を生きる仲間として高め合えるチーム。それこそが、私たちが目指す最高の姿です。
【まとめ】
少人数のステーションだからこそ、一人の姿勢がチームの未来を創ります。陰口や愚痴に時間を使うのはもうやめて、私たちが目指す最高のチームづくりのために、以下の3つを今日から意識していきましょう。
〇不満を未来の発展に変える
陰口という姑息な行動は手放し、違和感や課題を感じたときこそ、お互いへのリスペクトを持って「どうすればもっとよくなるか」を建設的に対話する。
〇「自分に何ができるか」を考えて動く
「誰かがやってくれない」と評論家になるのではなく、利用者さんの笑顔とステーションの今後の発展のために、自分から一歩動く主体性を持つ。
〇仲間の「生き方・個性」をリスペクトする
正解のない訪問看護だからこそ、お互いの生きてきた経験や個性を認め合い、強みを引き出し合いながらともに成長する。
訪問看護ステーションふく・ふく代表・管理者/精神科認定看護師
精神科看護に長年魅了されています。地域で水が流れるように精神科看護を浸透させたい!そんな思いで2023年8月に訪問看護事業所を立ち上げました。
訪問看護につながる手前の方にも、よくお話をしに伺います。人生をどのように過ごしたいか、希望はなにか?そんなことを会話のなかから探り、ストレングスの視点でかかわることが大好きです。精神科看護に魅了され、わくわく働ける看護師を多く育成したいと思っています。
時間があると登山をしながら日本中を旅しています。四季折々の日本の山々に包まれて至福のときを過ごしています。
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