ARNI、βブロッカー、MRA etc……
「循環器のくすり」は数多く、作用機序も難しく、いまいち“キャラ”が掴みづらいですよね。そんな彼らを大胆に解説したのが『HEART nursing』のこの連載! インパクトたっぷりなイラストと(時にちょっと無理やりな)キャラ設定は、記憶に残ること請け合いです。明日、病棟でみかけた薬剤に“顔”が浮かんだなら、きっと特徴も連想できますよ!



硝酸薬・ニコランジル・カルペリチド
愛称:ニトロ(硝酸薬)・シグマート®(ニコランジル)・ハンプ®(カルペリチド)
仕事:血管を拡張する


▼このくすりはこんな人!


▼このくすりを使用している患者さんへの注意



硝酸薬とニコランジルの併用禁止薬に、cGMPを分解する酵素であるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)を阻害するPDE5阻害薬があります。肺高血圧症の治療薬であると同時に、用量は異なりますが、勃起不全(ED)治療薬でもあります。硝酸薬と併用するとcGMP濃度が急上昇して血管拡張作用が増強し、血圧低下をきたす可能性があるため、併用禁忌です。ほかにもCa拮抗薬などの降圧薬と併用する場合は血圧低下だけではなく、それに伴う転倒などにも注意が必要です。

木田圭亮
聖マリアンナ医科大学 薬理学 准教授




このくすりについてもっと詳しい解説が読みたい方は…



フカボリ!循環器のくすり




をぜひ本誌でご覧ください!




本記事は『HEART nursing(ハートナーシング)』2021年6号からの再掲載です。



ハートナーシング2021年5月号

HEART nursing(ハートナーシング)2021年6月号
[特集]
スッと読み解ける!12誘導心電図


(サッとわかる!)
【はじめに】12誘導心電図をスッと読めるように基本を押さえよう!

①電極はどう貼ったらよい?
②各誘導の位置と、観察しているところはどこ?
③心電図の基本波形はどんな形?
④記録紙の見かたと各波形の基準値は?
⑤12誘導心電図を読む手順はどうしたらよい?

【特集1】各波形を読み取ろう!
①P波で何がわかる?
②QRS波で何がわかる?
③PQ間隔で何がわかる?
④ST(部分)で何がわかる?
⑤T波で何がわかる?
⑥QT間隔で何がわかる?

(じっくり理解!)
【特集2】心房・心室の異常では心電図はどう変化する?

①左房拡大
②右房拡大
③左室肥大
④右室肥大

【特集3】房室ブロック・脚ブロックでは心電図はどう変化する?
①1度房室ブロック
②2度房室ブロック
③3度房室ブロック
④左脚ブロック
⑤右脚ブロック

【特集4】急性心筋梗塞では心電図はどう変化する?
①急性心筋梗塞の経時的変化
②広範前壁梗塞
③前壁中隔梗塞
④側壁梗塞
⑤下壁梗塞
⑥右室梗塞
⑦たこつぼ心筋症

【特集5】電解質の異常により心電図はどう変化する?
①低カリウム血症
②高カリウム血症

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