周術期における安全な手術を実践するチームの指導的役割
手術看護分野では、手術室ならではの知識や技術が求められます。それらの修得の指標として、日本手術看護学会は手術看護師の「臨床実践能力の習熟度段階(クリニカルダラー)」を定めています。このクリニカルダラーをもとにして、手術看護師の知識や技術を認定するのが「手術看護実践指導看護師認定」の資格。
有資格者はクリニカルダラーレベルⅢの看護師であり、手術看護に対して中堅者以上の実践力を備えていると認定されます。資格の取得後は、周術期において安全な手術を実践するために手術看護チームの指導的役割を担うことが期待されています。
制度は2014年に始まり、2022年8月現在、254人の有資格者が誕生しています。資格は、手術看護実践事例などの書類を提出し、審査に合格することで取得できます。
資格取得情報
(1)認定審査(書類審査)に合格する
(2)5年ごとに更新する
以下の6項目をすべて満たすこと
(1)看護師免許を有する
(2)通算3年以上、日本手術看護学会は手術看護師の正会員であること。ただし直近10年以内とする
(3)手術室経験が通算5年以上
(4)受験資格ポイントを50点以上取得
(5)手術看護実践事例1例の提出
(6)申請料30,000円の納付済み証明書と2023年度入会・正会員費領収書の写しを提出
◎申請応募:2023年2月1日(水)~3月31日(金)[審査料]30,000円
◎審査期間:2023年4月~5月
◎結果発表:2023年6月
◎登録手続き:2023年7月~
・認定の期間:5年間
・更新の条件:資格取得年度の4月1日から5年間の実績としてポイントを50点以上取得している、術前・術中・術後のいずれかにおける看護実践事例1例の提出、など。詳細は日本手術看護学会のWebサイトを参照
問い合わせ先
日本手術看護学会事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷-19-7 本郷三宝ビル4階
TEL:03-3813-0485 FAX:03-3813-0539
Webサイト:https://www.jona.gr.jp/
Mail:kaiin-1@jona.gr.jp