突然の心停止に対する適切なチーム蘇生を習得

ICLSコースは、医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。「心停止に対する即座の処置」を意味する「Immediate Cardiac Life Support」が表すとおり、突然の心停止に対して最初の10分間に行なうべき適切なチーム蘇生の習得がコースの目標です。少人数のグループに分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日をかけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を学びます。具体的には、コースを行動目標として以下の内容が定められています。

・蘇生を始める必要性を判断でき、行動に移すことができる
・BLS(一次救命処置)に習熟する
・AED(自動体外式除細動器)を安全に操作できる
・心停止時の4つの心電図波形を評価・判断できる
・電気ショックの適応を判断できる
・電気ショックを安全かつ確実に行うことができる
・状況と自分の技能に応じた気道管理法を選択し実施できる
・気道が確実に確保できているかどうかを判断できる
・状況に応じて適切な薬剤を適切な方法で投与できる
・治療可能な心停止の原因を知り、原因検索を行うことができる

コースは日本救急医学会の認定のもと、全国の医療機関などで実施されています。医師や看護師、救急救命士に加えて、歯科医師や臨床検査技師、さらに医学部学生など、あらゆる医療従事者がコースを受講することが可能です。2003年4月の制度開始以来、4万1,000回以上のコースが開催され、53万2,000人以上が受講しました(2023年5月末現在)。コースの受講後は、ICLSの指導を行なう日本救急医学会認定ICLSインストラクターやコースの企画などを行なうICLSコースディレクターを目指すことも可能です(※)。
※ICLSコースディレクターは医師であることが条件

資格情報

資格の取得方法
ICLSコースを受講する

受講対象者
医療従事者、医療系学生

日程・会場・費用
全国の医療機関でコースが開催されています。詳細はホームページ参照

問い合わせ先

※詳細はICLSのホームページを参照
ホームページ:https://www.icls-web.com/