福祉用具の選定・利用の支援・取扱などの専門知識とノウハウを要し、適切な利用と供給の実現に資する者
人口の高齢化にともない、介護に関する公的サービスを利用する人が増えています。そのなかでも福祉用具の貸与を受ける人は約239万人と、居宅介護支援に次いで多くの人が利用しています(※)。利用者数の増加と足並みをそろえるように、福祉用具の充実も進んでいます。2009年度に1兆1,069億円だった福祉用具産業の市場規模は、2019年度には約1.36倍である1兆5,033億円にまで拡大。福祉用具情報システムに登録されている福祉用具は、2010年度末が約6,500件であったことに対し、2020年度末には約2倍のおよそ14,600件にまで増加しました。
福祉用具を効果的に利用するには、利用者個々の身体状況や日常生活などに応じたきめ細かな対応が必要です。そこで、福祉用具を必要とする高齢者や障害者に対して必要な福祉用具の選定を援助し、適切な使用計画を作成、利用の支援、利用状況のモニターと評価などを行う専門家として公益財団法人テクノエイド協会が認定しているのが、福祉用具プランナーです。
有資格者は、居宅介護支援事業所や福祉用具貸与事業所、特別養護老人ホーム、リハビリテーション病院など幅広い分野の機関に所属しています。福祉用具に関する情報提供、選定の支援、使い方の指導、福祉用具全般に対する相談窓口などの役割を担います。福祉用具の多様化が進むなか、専門知識とノウハウを持った有資格者には大きな期待が寄せられています。
資格の取得には、福祉用具プランナー認定講習を受講し、認定試験を受験します。認定講習はeラーニングで行われる48.0時間の座学と、実技・演習・認定試験が行われる52.5時間の集合講習からなります。
※2021年4月、介護予防・居宅介護サービス別の受給者数
資格情報
(1)認定講習会を受講する
(2)認定試験に合格する
(3)申請を行い、福祉用具プランナーの認定を受ける(希望者には有料で認定カードの発行あり)
下記の「受講資格条件」「実務経験」「eラーニング受講条件」を満たしている者を受講対象者とする。
◎受講資格条件
●指定福祉用具貸与(販売)事業所において、福祉用具専門相談員として、その業務に従事している者または従事した経験のある者
●福祉用具関連業務に従事しているまたは従事した経験のある下記の者
保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、義肢装具士、介護支援専門員、建築士
●その他、特に認定講習受講の有効性があると当協会が認める者
◎実務経歴
福祉用具プランナー認定試験実施日において、福祉用具専門相談員業務または福祉用具関連業務に2年以上従事した経験がある者
◎eラーニング受講条件
●自宅または職場等でeラーニング学習に必要な環境(インターネットに接続可能である等)・機材を確保できること
●一般的なパソコン等の操作ができること
●受講者個人用のeメールアドレスを所持していること
※公益財団法人テクノエイド協会が実施する講習の場合
◎日程・会場
・eラーニング講習 2024年1月~2月頃
・集合講習 2024年3月16日(土)~22日(金)
・集合講習会場 公益財団法人東京都保健福祉財団(東京都新宿区)
◎受講料
・集合講習受講料 31,000円
・eラーニング講習受講料・福祉用具プランナーテキスト代 21,000円
・再受験料 3,100円 ※再受験する場合のみ
※このほかに全国の介護実習・普及センターや教育機関が実施する講習あり。詳細はホームページ参照
問い合わせ先
公益財団法人テクノエイド協会 研修部
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ4階
TEL 03-3266-6884
FAX 03-3266-6885
E-mail:fukyu@techno-aids.or.jp
Webサイト:https://www.techno-aids.or.jp/