みなさんこんにちは!

今回はまた新しいお話をしていきましょう。
スワンガンツカテーテル(ここではガンツって呼びます)のお話です。

ガンツって最近めっきりやることが少なくなってきましたね。私が若きころ、10年?15年?前は緊急カテーテルごとにガンツをやっていました。っていうことは、ガンツで得られることってたいした情報じゃないのかな? って思われるかもしれませんが、それは間違いです。

いまでもガンツで得られる情報、特に重症患者さんの管理においてガンツで得られる情報はとても重要です。また、ガンツのデータがなくても、いまの患者さんの状態を知るために、こんな状態なのかな?って想像することが大切です。

今回からはガンツで得られるデータについて考えてみましょう。ガンツがなくても、その状態を想像できるようにいっしょにお話ししていきますね。

まずは、とてもとても大切なことだけを今回お話ししておきます。

フォレスター分類を知っておこう

ガンツで得られたデータをグラフに当てはめて診療に使う「フォレスターの分類」っていうものがあります()。ガンツをやったときの一つの結論みたいなものです。

フォレスター分類はⅠ群(イチ群)からⅣ群(ヨン群)に分けられます。分けられるラインは縦軸が「心係数(CI:シーアイ)」っていうもので2.2、横軸が「肺動脈楔入圧≒左房圧(PCW:ピーシーウエィッジ〈またはウエッジ〉)」っていうもので、18を境界線としています。

Ⅰ群:ほとんど正常 安静・経過観察
Ⅱ群:うっ血初見を認めます
   うっ血をとるために利尿・血管拡張など
Ⅲ群:末梢循環不全(低灌流所見)を認めます
   心拍出量を上げるためにカテコラミンなどが投与されます
Ⅳ群:超重症な状態です。うっ血を認め末梢循環不全を認めます
   補助循環などが必要になるかもしれません


ざっくりとこんな感じです。
まだまだお話し足りませんが、今回は「フォレスター分類」っていうのがあるっていうことだけを覚えていただきましょう。

みなさん、次回までに当連載の下記のバックナンバーを見返しておいていただけないでしょうか。
#015「大変です!ACSかも!!~救急室で手をスリスリ。足をスリスリ。プロフェッショナルの仕事です~」
#016「大変です!ACSかも!!~ここをまずみる!要観察 POINT1to7~」


この2つのバックナンバーで紹介しているノリア・スティーブンソン分類と、今回紹介したフォレスター分類……

何かお気づきでは??


それでは今回はここまで。
ありがとうございました。

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プロフィール:野崎暢仁
新生会総合病院 高の原中央病院
臨床工学科 MEセンター
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人

メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。