堀 耕大
セカンドラボ株式会社
URL:https://www.2ndlabo.co.jp/
2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に介護施設を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。




看護師も2年目になるとようやく仕事にも慣れてきますが、その分職場への不満が出てきたり、できることが増えた分仕事に対する別の悩みも出てくるのではないでしょうか。人 によっては転職を検討する人もいるでしょう。

今回は、2年目の看護師が抱えている悩みについて解説していきます。また、2年目での転職はどうなのかについても紹介します。

1.2年目看護師の仕事への悩み

まずは、2年目の看護師の方が、どのような悩みを抱えているのか見ていきましょう。この記事を読んでいる方も、もしかしたら同じ悩みを抱えているのではないでしょうか?

■仕事がなかなか覚えきれずミスをしてしまう


1年目の頃は軽いミスがあっても、近くで先輩看護師がついてくれていたため、カバーしてくれたり、未然に防げていたことも多かったのではないでしょうか。だんだんと先輩の手から離れ、自分一人で業務をやることが増えた今、しっかり業務過程を覚えミスがないか注意深く対応していく必要があります。

どれだけ注意深くやっていたとしても、まだまだ未熟な部分はあり、ミスも起きてしまいます。また、仕事への慣れから注意が足らずミスを重ねるケースもあり、「看護師に向いていないのかな」と悩む方は多いです。

■人間関係


これは看護師に限らずどんな職種でも起こりうることですが、色々な年代の価値観が違う人が働いている職場では、人間関係に悩んでしまうことは多いでしょう。2年目の看護師は、自分に近い先輩・後輩職員との距離感に悩む人が多いようです。

職場に馴染むことができず、うまくコミュニケーションを取ることができないと、転職を考える人も出てきます。

■キャリアパス


看護師としてやれることが広がってきた半面、この先自分がどういうキャリアを積んでいこうか悩んでしまう方も多いです。一つの診療科に特化して経験を積んでいきたいという方もいれば、色々な診療科を経験したい方もいると思います。また、病院だけでなく、クリニックや介護施設でのキャリアも考えられるでしょう。

2.悩みの解決策

今見てきたような悩みを解決するにはどうしたらいいのでしょうか。一例としていくつか解決策を紹介するので、参考にしてみましょう。

■先輩や上司へ相談


すぐそばにOJTを担当する先輩がいなくなったとはいえ、何も自分一人で悩みを解決していかなければいけないわけではありません。2年目と言えど、まだまだ「新人」です。仕事上の悩みがある場合は、まずは同じ職場の人に相談してみましょう。

■資格取得やスキルを伸ばす


今後のキャリアパスを考えるにあたって、資格取得スキルを伸ばしていくことは重要です。今の業務に特化して知識を身につけることももちろん良いですが、将来色々な選択肢を取れるように幅広く業務を経験しておくのも良いでしょう。

また、看護師にもさまざまな資格があります。専門看護師や認定看護師のように特定分野のスペシャリストを目指したり、管理職を目指してマネジメント研修の受講をする看護師もいます。

■悩みの解決が難しいようであれば転職もアリ


抱えている悩みの解決が難しいようであれば、転職も一つの選択肢になります。例えばパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けていたり、業務負担が大きすぎて心身に悪影響が出るような場合は、今の職場に無理にとどまる必要はありません。前向きな気持ちで今の職場で働けないようであれば、転職も考えてみましょう。

3.2年目で転職するメリット・デメリット

とはいえ、働いて2年目での転職は一般的には早すぎるのでは…と懸念してしまいますよね。実は2年目での転職にはデメリットがある一方で、2年目ならではのメリットもあります。

■メリット①看護師としての基礎が身についている


新卒と違い、看護師としての基礎がひと通り身についているのは2年目の看護師の大きな強みです。採用側からすると指導に要する時間が少なく、比較的すぐに戦力として活躍が見込めるため、人材としての需要は高まっています。

■メリット②ひとつの職場で長く働いた経験がない


実は、ひとつの職場で長く働いた経験がないことはメリットになります。転職後も前職での働き方にとらわれすぎることなく、スムーズに適応できると考えられるためです。

①と②を理由として、新卒~3年目あたりまでの時期は「第二新卒」と呼ばれ、転職の間口が広く開かれています。

■メリット③就職先の選択肢が広がる


新卒の就職先は大規模な病院が定番ですが、基礎が身についた2年目以降は就職先の選択肢も広がります。

さらに2年目での再就職は、新卒に比べて定着の見込みが高いという有利さもあります。「病院の病棟勤務が自分に合わず、長く続けられなかった」という人も、2回目の就職にあたっては新卒時の勤務経験と再度の自己分析を踏まえて就職先を選ぶため、新卒時に比べるとミスマッチによる早期退職が起きにくいと考えられているのです。 一方で、2年目での転職にはデメリットもあります。

■デメリット①経験不足で応募できない求人がある


一般的に転職者には採用後、即戦力として活躍することが求められます。そのため募集にあたって「病棟での経験3年以上」などの用件がある求人も少なくなく、ある程度選択肢が狭まった中で転職活動を行わなければなりません。

■デメリット②転職理由の説明に注意が必要


3年目以降の転職でも転職理由はほぼ必ず尋ねられますが、新卒での勤務期間が短い2年目での転職においては、転職理由の伝え方がいっそう重要になります。「せっかく採用してもまたすぐに辞められてしまうのではないか」という懸念が、一般的な転職者に比べるとどうしても高まってしまうためです。

「転職理由はポジティブに伝える」のが鉄則ではありますが、2年目ではこれに従うとかえって視野の狭さを疑われてしまうかもしれません。ある程度は転職に至ったやむを得ない経緯や反省、転職先で長く勤められそうな理由を正直に話した方が、面接官の信頼を得ることができます。

■デメリット③収入アップにつながりにくい


収入アップを目的に転職をする方は多いですが、残念ながら「第二新卒」である2年目の転職は給与テーブルに新卒と大きな差がなく、収入アップにはつながりにくいことが多いです。

2~3年目までは賞与のスケジュール等の都合上、新卒での就職先に在籍し続けたほうが収入アップにはつながりやすいです。賞与以外にも退職金や処遇改善手当など、一定期間が経ってから支給されるものもあります。奨学金の返済制度などももちろん早期退職の影響を受けるので、退職によって生まれる金銭的なマイナスをしっかり確認しておきましょう。

4.2年目看護師のキャリアアップへの道

2年目での転職が収入アップにつながりにくいとはいえ、看護師としてキャリアアップしていきたい気持ちは誰しも同じはず。ここでは、2年目の看護師がキャリアアップしていくための方法をご紹介します。

■専門性を高める(スペシャリスト)


ひとつめは、特定の分野に特化したスペシャリストを目指す方法です。

先述の通り、2年目で転職するメリットは勤務先の選択肢が広がること。そのため、得意な処置や特に興味のある診療科が決まっている方は、それに合った転職先を選ぶことで自身の看護師としての専門性を高めることができます。

■幅広い経験を積む(ジェネラリスト)


専門性を高めてスペシャリストを目指すのとは逆に、複数の診療科や施設などで幅広い経験を積むジェネラリストを目指すこともキャリアアップには有効です。

特に病院などで看護部長を担う場合、複数の科を横断して看護師たちをまとめる必要があります。その際、様々な場所で看護に携わった経験があると大きく役立ちます。

■マネジメントスキルを身につける


キャリアアップの王道は、やはりリーダーや管理者、看護師長などへのポジションアップではないでしょうか。ポジションアップを実現させるためには、後輩看護師を管理・育成するマネジメントスキルの習得が欠かせません。

特に規模の大きな病院などでは教育体制が整っていることが多く、長く在籍することでプリセプターとして後輩を指導するチャンスを得られます。早期の転職であっても、そこから腰を据えて働けばマネジメントスキルを習得できます。

5.2年目看護師におすすめの職場

上記のキャリアアップを実現するためには、職場選びが大切。後悔しない、成長に繋がる転職を成功させるために、2年目の看護師にオススメの職場をご紹介します。

■療養型病院


「新卒で急性期病棟に就職したけど、慌ただしさやプレッシャーに疲れてしまった」という方には、療養型病院への転職がおすすめです。医療処置が少ないので2年目の経験値でも対応可能なうえ、介護スタッフなどとの協働が多いので幅広い知識が身につきます。

ただ裏を返せば、第一線の医療現場で通用するスキルを磨きたいという方にはあまりおすすめできない職場です。

■精神科病院


上記と同様の理由から、命に関わる急変が少ない精神科病院での勤務も選択肢のひとつです。医療行為よりはコミュニケーションを通じたケアの割合が高くなるので、心で患者さんに寄り添うことを主な業務としたい方にはうってつけの職場です。

一方で療養型病院と同じく、医療的なスキルが身につきづらい傾向があることには留意しておきましょう。

■中規模病院


400床以上の大規模病院から少し規模を落として、100床~399床の中規模病院で働いてみるのもおすすめです。大規模病院に比べると教育体制が綿密でないことが多いため、現場で高度な医療に立ち会える一方で、勤務時間外での研修会や勉強が少なくある程度プライベートも確保できるというメリットがあります。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。2年目の看護師が抱えがちな悩みから、2年目で転職するメリットとデメリット、2年目での転職におすすめの職場などをご紹介しました。

現在の職場に悩みがあるものの、なかなか2年目での転職に踏み込む勇気がないという方もいらっしゃるでしょう。とはいえ2年目の看護師には「第二新卒」として、一定の門戸が開かれているのも事実です。何より、無理をして勤め続けることで自分が潰れてしまっては元も子もありません。

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