ここには12枚の『問い』が書かれたカードがあります。
ゲストが、それぞれ選んだカードに書かれた『問い』について、インタビューを通じてゆっくり考えていきます。
カードには何が書かれているか、ゲストにはわかりません。
ここでの『問い』とは、唯一の正しい答えがあるものではなく、思考を深め、さらなる問いを生んだり、生涯にわたって何度も問い直したりするような本質的なもの。
そして、ゲストの考えや価値観、人柄に触れるようなものが含まれています。
簡単に答えは出なくても、こうした考える時間自体に意味があるのかもしれません。
いま、少しだけ立ち止まって、あなたも自分や周りの人に問いかけ、想いを馳せてみませんか。
2015年大学卒業後に新卒で訪問看護ステーションへ入職。その後、看護師7年目で大学院へと進学し、公衆衛生学を学ぶ。同年より、地域の居場所になりうる銭湯に魅せられ、銭湯が経営する介護事業所で働きながらコミュニティナースとしての活動も開始する。また、大学院在籍中には妊娠と出産を経験。看護師9年目となるインタビュー時点では、介護事業所へと転職し、共生型デイサービスの立ち上げ準備室で勤務している。
小児科4年、整形外科・泌尿器科・内科系の混合病棟3年、その後、派遣で1年ほどクリニックや施設、ツアーナース、保育園などさまざまなフィールドで勤務。現在は整形外科病棟で非常勤をしながらライターとして活動して5年以上経つ。最近の楽しみは、仕事終わりのお酒と推しとまんが、それと美味しいごはんを食べること。
疾患的な個別性ではなく、「人」にある個別性をみるために
白石:
今日はよろしくお願いします。しほちゃんとは、数年前に私が開催した訪問看護について教えてもらうオンライン飲み会以来ですね。まずお聞きしたいのが、新卒で訪問看護を選ばれた理由です。ある程度の臨床経験がないと難しいイメージがあって、新卒で選ぶ人が少ない気がします。どのような経緯があったのでしょうか。
しほ:
私の場合、病院実習で病院があまり好きじゃないことに気付いたことが大きな理由です。ナイチンゲールも言っていることなのですが、私は自然の空気や光に触れている場所が好きなんです。でも、病院は白い壁とカーテンに囲まれた閉ざされた空間で、通路側のお部屋だと窓すらなく、光も入ってきません。そんな日にちの感覚がわからなくなるような中で過ごす患者さんに対して、看護師さんが「見当識障害じゃないか」と話しているのを見ると、すごく複雑な気持ちになりしました。また、患者さんの多くは「家に帰りたい」とか「家族と一緒に過ごしたい」という想いがあることを知り、それを叶えられる場所で私は働きたいなと思っていたことも関係していると思いますね。
白石:
病院の雰囲気や看護師さんの働き方が苦手だと聞くことはありましたが、建物の構造に対する視点はとても新鮮です。
しほ:
病院のように一定の温度に保たれていることも、温室みたいに管理されている感じであまり得意じゃないですね。ただ、いざ訪問看護をやってみると、夏は暑すぎるし、冬は寒いし、めっちゃ大変で。室内はいいなぁって思うんですけど(笑)。でも、訪問で働いてみて季節を感じられることは、すごく人間らしいなって、いいなぁって思ったりしますね。
白石:
たしかに四季の変化や日々の外気を感じることは普段生活していると当たり前のようですけど、ずっと病院にいるとそれが失われてしまいますよね。患者さんの様子からも何か感じることはあったのでしょうか。
しほ:
そうですね、患者さんが「あれ食べたい、これ食べたい」と言っても、「医師がダメと言っているから、ダメ」という線引きがあることにも疑問がありました。学生時代に「個別性を大事に」と指導されることが多かったのですが、疾患的な個別性はみえてきても、「その人」という個別性は全然みえてこないような感じがしてモヤモヤしていました。
白石:
個別性を大事にするというのは、言葉では簡単ですが難しいですよね。しほちゃんの建物の構造や個別性への視点はどのような経緯で生まれてきたのでしょうか。何かきっかけがあれば教えてください。
しほ:
今、ぱっと思い出したのは、私が慢性期病棟での実習で受け持った働き盛りの患者さんとの出来事ですね。「個別性をしっかりみるように」と学校の先生にも何度も言われていましたが、ご本人は話すことができなくて、ベッドサイドに置いているものは奥さんが置いていったお花くらいで。カルテには「突然倒れました」と病状の情報しか書かれていなかったんです。「何の個別性をみればいいんだろう」となったときに、先生や指導者からも脳梗塞や右片麻痺などの疾患や症状に対する援助の話はあったんですけど、疾患にだけ焦点が当てられていることに疑問を感じて。その人のことをもっと知りたいと思っても、知れなかったという経験があります。
白石:
知ろうとしても知れないというのは、難しい状況ですね。反対に、学生時代に訪問看護を経験することはあったんですか。
しほ:
精神科の訪問看護に1日だけ行くことがありました。そこで併設しているデイケアに通っていた若い女性の訪問に同行したことを、今でもはっきりと覚えています。デイケアでは普通に過ごされていた方だったので「訪問看護、必要なんだ」と思ったのですけど、実際にお家に入ってみたらゴミ屋敷みたいになっていて、タバコの吸い殻も散らばっていて、薬も全然飲めてなくて……。デイケアでは普通に見えていても、お家に入るとその人の暮らしがわかることもあって、実際にお家に入らないとわからないことがたくさんあるんだなと思って、すごく衝撃を受けました。そこで、医療的な看護が多い病院よりも、訪問看護は対話のなかの看護が中心となっていて、面白そうだなと興味を持ち、新卒で訪問看護を選んだきっかけでもありますね。
白石:
なるほど、学生時代には訪問看護の魅力も感じていたのですね。でも、実際に働くとなって、怖さのようなものはなかったのでしょうか。
しほ:
いろいろな訪問看護ステーションを検討しました。そんなときに「新卒で訪問看護師を採用しているところがあるよ」と知り合いに教えてもらって、見学に行きました。そこでは実際に新卒から働いている方がいて、その方はすでに1人で訪問をしている姿をみて「あ、新卒でもこんなに訪問できるようになるんだ!じゃあ、やってみよう!」と感じて、そのまま就職しました。
東京にある心地よい距離感をデイサービスでも作れたら
白石:
現在は共生型のデイサービスの開設準備を行っていますよね。それは、どのような場所なのでしょうか。
しほ:
生活介護(※1)と通所介護(※2)あるいは生活介護と就労継続支援B型(※3)といった複数サービスが組み合わさった共生型デイサービスを構想しています。弊社の代表は車いすユーザーなのですが、そもそも障害サービスが少ないことに課題感を持っています。高齢者にはデイサービスなどたくさんの事業所があるのですが、高齢ではない障害のある人が利用するサービスは都内ではかなり少ないんです。しかも、生活介護は特別支援学校(障害のあるお子さんが通う学校)を卒業した方が利用する事業所が多いようで、そことは違った観点から開設できないかと考えています。わかりやすくいうと、障害のある方も高齢者も利用できるデイサービスですね。
※1 生活介護:介護を必要とする障害のある方が通う場。日常生活の介護や支援、生産活動の提供などが行われている。65歳を越えた場合は後述する介護保険を用いたサービスが優先して使用されることとなるため、18~64歳の方が主たる対象となる。
※2 通所介護:要介護状態にある高齢者が通う場、いわゆるデイサービス。入浴や食事の提供、運動機会の提供が行われている。65歳以上の介護保険の認定を受けている方が主たる対象となる。
※3 就労継続支援B型:障害のある方が支援を受けながら就労することができる場。仕事にはさまざまな内容があり、事業所ごとに独自となっている。生活介護と同様に、18~64歳の方が対象となる。
白石:
共生型デイサービス、都内ではあまり聞きませんね。
しほ:
都内で共生型は本当に少ないですね。おそらく土地や建物を確保するだけでも多額の資金が必要であることが理由だと思います。
白石:
やはりそうなのですね。ところで、しほちゃんは看護師として働いた後にコミュニティナース(※4)としても活動して、さらには大学院でも公衆衛生を学んで、さまざまな経験がありますよね。どのような視点からそこに関わるのでしょうか。
※4 コミュニティナース:『人とつながり、まちを元気にする』コミュニティナースは、職業や資格ではなく実践のあり方であり、「コミュニティナーシング」という看護の実践からヒントを得たコンセプトです。
https://community-nurse.jp/cn
しほ:
まず、私自身が東京で暮らしていて、地域との接点がなかなか持てないと感じることがあります。子どもが産まれる前後で自分自身も「この東京という地域で暮らしたいな」という風に思っているところもあって、看護師として働くということだけではなくて、ひとりの住民としてその地域で暮らしていけるような場所を作れたらいいなと思っています。そのなかで、やっぱり医療的なケアが必要であったり、疾患的に配慮が必要な方がいたりしたときに、看護師としての知識や技術も活かしていきたいんです。
白石:
地域との接点って、たとえばどのような状態をイメージされているんでしょうか。
しほ:
たとえば、近所に普段から挨拶する人がいるとか、世間話ができて、困ったときちょっと頼れる人がいるとか……。そこまで強いつながりじゃないものをイメージしています。私は茨城の田舎のほうで育ったので、そこではみんながみんな近所の人ことを知っている環境でした。あそこの家の息子はどこに行った、こっちの家はどうなったと、そこまでのものではないのですね。
白石:
しほちゃんが大学院で研究した内容も、そのようなテーマですよね。
しほ:
大学院では、高円寺にある『小杉湯』という銭湯について研究しました。そこに通うお客さんはみんないい意味でドライな付き合いをしていて、お風呂で会ったら挨拶も世間話もするし、人が倒れたりのぼせたりしたら駆け寄って助けるけど、お互いに名前も職業も知らないみたいな関係性なんです。東京での人付き合いの良さって、そういうところがあるのかなと思っていて。いざというときに助け合えるけど、普段はそこまでお互いに踏み込みすぎない距離感。これがなんだか「すごく心地いいな」と思って、そういう場所を共生型デイサービスで作れたらいいなって思っています。
白石:
なるほど。人との距離感みたいなところがイメージとして掴めてきました。しほちゃんが地方と東京の違いをあげてくれましたが、地域による違いも気になるところですね。
「人のことを考えられるようになりたい」を乗り越えたくて
白石:
そもそも、看護師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。
しほ:
実は、すごく看護師になりたいタイプではありませんでした。高校生のときの同級生は医学部に行く人が多くて、学校の先生も「医学部か東大に行け」という感じだったんです。そういう環境だったので、私も医療系に進学することが大前提にあったような感じでした。
白石:
それはすごいですね……。
しほ:
そんな時期に、身の回りでいろいろとつらいことがあったのですが、友だちが「しほは頑張っているよ!」と私のことで泣いてくれて、それにすごく驚いたんですよね。人のために泣けるという感性がすごく素敵だなと思って。私はそんな感性を持っていなくて、人のために泣けるようなタイプじゃなかったので。その友だちとの出来事をきっかけに、「人のことを考えられるようになりたい」という自分のなかで乗り越えたいものがあって、患者さんに近いところで人と触れ合う仕事がいいなぁと思ったのが看護師になったきっかけです。
白石:
そのような経緯で看護師を選んだのですね。その頃と比較して、「人のことを考えられる」という点で変化は感じていますか。
しほ:
看護師になってから、変わったように思います。看護師として仕事をしていると、強制的に人のことを考えなきゃいけないじゃないですか、それが良かったのかな。私はコミュニケーションもすごく苦手で、人と喋るのも全然ダメだったんですけど、 無理やり患者さんを目の前にしていると、必然的にその人のことを考えるようになっていきましたね。初めての看取りではすごく泣いて、「あ、自分もこういう風になったのか」とふと変化を感じました。
おまけ付きのお菓子に救われる、自分なりのSOS
白石:
では、質問カードに移りますね。こちらで12枚の『問い』が書かれたカードを用意しました。しほちゃんにはカードの内容がわからない状態で、選んでいただきたいです。
しほ:
右から6番目でお願いします。
白石:
「仕事に行きたくないとき、どうしていますか」です。そもそも、しほちゃんのなかでは「仕事」という位置付けなのかも気になるところではあります。
しほ:
ライフワークと捉えているところはありますね。でも、訪問看護をやっていたときには、行きたくない日はありましたね。「クレーマーっぽい利用者さんのとこに行くから嫌だなぁ……」みたいな。
白石:
そういうときのことを、もう少し教えてください。
しほ:
仕事の前日の夜に眠れなくなっちゃいますね。「そんなこと考えていても明日は来るんだから、寝よう」みたいな感じであまり考えないようにして、寝るようにはしていましたが。
白石:
そういうとき、何かしていたことはありますか。
しほ:
「おまけ付きのお菓子を買う」ことでなんとか乗り切っていました。私、チョコエッグ(玩具付きチョコレート菓子)が好きで、朝に買って昼休みに食べるみたいなことをしていたんです。 食べるとピカチュウなどのおもちゃが入っていて、「あ、ピカチュウだ」とひとりで喜んでいると、先輩が「今日はなんかあったのかな」と気付いて、「今はつらいんだねぇ」とわかってくれて。
白石:
チョコエッグで先輩が気付いてくれるんですね!
しほ:
初めて職場で食べていたときに「なんか美味しそうだね」と言われて、「ちょっと大変なときはこれを食べて頑張っているんです」と伝えたら、気付いてくれるようになりました。チョコエッグに救われている感じがします(笑)。自分なりのSOSを出しているのかもしれません。「今日はなにかあったのかな?」って気付いてもらえるように。
白石:
訪問看護のときの話だから、少し前ですよね。最近でもあるんですか。
しほ:
いまだに食べちゃいますね。今は育児と仕事のバランスに悩んでいて、この前はすみっこぐらしのお菓子を買って食べました。子どもが生後5カ月で、ラフな感じの社長のもとで仕事復帰できて働きやすいんですけど、9時半くらいから16時半くらいまで仕事して、保育園に迎えに行って、ミルクをあげたり、お風呂入れたりとかいろいろしつつ、自分のこともして……みたいな感じで。仕事に全力投球で現場に復帰したときに「ちゃんとできるかな」みたいに感じていて。そういう不安もあります。
白石:
完全復帰したときのことを考えると、不安はありますよね。仕事と家庭の両立の難しさ、現在は具体的にどういうところに感じますか。
しほ:
たとえば、子どもが保育園に行きはじめると、洗礼として風邪を引きますよね。そんなとき、小児科で診察してもらわなければ保育園は子どもを受け入れてくれないので、朝一にネットで受診の予約をするんです。でも、朝一なのに受診の順番は2桁になってしまうこともあって、受付で待っていると気付けばお昼くらいになっていたりして。そこから保育園に送ってから仕事に行くと、「午前中は何もできなかった」みたいにモヤモヤするんですよね。その時間にちゃんと仕事に行って働いている夫へのモヤモヤした気持ちが溜まっちゃったりして。夫はちゃんと働いてなんかいいなぁ、自分のやりたいように仕事に行けてって思っちゃいます。
白石:
旦那さんにモヤモヤするのが「なんで私ばっかり!」ではなくて、「仕事できて羨ましい」っていうのは、しほちゃんらしいですね。
しほ:
私も夫も仕事が好きなタイプで、夫は家事に向いてないというのもあって。そこから仕事を奪い取るのもちょっと違うのかなと思ったりして。今後、仕事と家庭の両立には策を考えないといけないと思っているところです。
ちょっとした会話も気遣いも看護になる面白さを
白石:
では、最後のカードは「あなたが後輩の看護師に伝えたいことなんですか」です。この記事を読んでいる、若手の看護師さんに向けてお願いします。
しほ:
私は自由に働いているところがあって、「これ!」というのをお伝えできないのですが……。縛られすぎなくても良いのではないかなとはすごく思っています。というのも、看護師としてできることってすごく幅が広くて、ちょっとした会話やちょっとした気遣いが看護になったりするので、すごく奥が深いです。それを活かす場所って病院以外にも地域でいろんなところがあって……。たとえば、これからかかわる共生型デイサービスには看護師さんは多くはないですけど、そういうところでも看護師はすごく活躍できますよね。他にも、重症心身障害のあるお子さんが通うデイサービスのようなところもあります。看護師が働けるいろんなところを実際に見て、自分に合うところを探していくといいのかなぁと思います。看護の力を活かしながら、いろんなところでできることはあるよって伝えていきたいですね。
白石:
しほちゃんが経験した「こんなところで看護が!」と、驚いたエピソードってあったりしますか。
しほ:
最近の私は訪問介護の事業所に所属していて、看護師が私しかいない環境です。他には、ヘルパーさんと事務さんしかいません。今、私は現場には出ていないんですけど、 事務さんが体調不良で悩むことがあって私にいろいろと話してくれるなかで、「やっぱり看護師さんってすごく話しやすいよね」と言ってくださったことがありました。この場所に看護師さんがいるだけで、なんか安心できると。また、看護師の良いところとして、「1回受け止めてくれるのがすごくいい」と言われたこともありました。身体の変化を理解して受け止めてくれることが心地いいみたいで。私は現場には行っていないけれど、スタッフさんとこうして話すところも看護になっているのかなと思っています。 事務所にいるだけで事務所の看護師みたいな感じになっていて、それは1つ新しい視点だなと、ちょっと嬉しかったです。
白石:
それって、しほちゃんだからではなくて、看護師だからなんですかね。
しほ:
どうなんだろう。銭湯で働いているときには、スタッフさんから「このへんでいい婦人科知らない?」とか「ちょっと体調悪いんだけど病院に行ったほうがいいか」と相談を受けることがあったんですよね。私が看護師ということを知っている方はそういう相談をしてくれる人がちょこちょこいました。私としてはあまり看護師という職にこだわっているわけではないので、どこかで看護に触れながら働いていきたいなと思っていますね。
白石:
どちらもありそうな感じですね。現場で患者さんと向き合うことが看護というイメージを持たれることが多いですが、看護って決してそれだけの形ではないですよね。今日はしほちゃんの話を聞いて、看護の可能性が広がったように感じます。ありがとうございました!
インタビュアー・白石弓夏さんの著書
私もエールをもらった10人のストーリー
今悩んでいるあなたが元気になりますように
デジタルアートや3Dプリンタを看護に活用したり、看護をとおして一生の出会いをつかみ取ったり、在宅のほうが担い手が少ないから訪問看護に従事したり、苦しかった1年目のときの自分を手助けできるようにズルカンを刊行したり、医療と企業の橋渡しをするためにスタートアップに就職したり、悩みながらも新生児集中ケア認定看護師の道をまっすぐ進んだり、ロリータファッションモデルとして第一線で活躍しながら看護師を続けたり、目的に応じて疫学研究者・保健師・看護師のカードをきったり、社会人になってから「あっ、精神科の看護師になろう」と思い立ったり……。
さまざまな形・場所で働く看護師に「看護観」についてインタビューしようと思ったら、もっと大事なことを話してくれた。看護への向き合い方は十人十色。これだけの仲間がいるんだから、きっと未来は良くなる。「このままでいいのかな?」と悩んだときこそ、本書を開いてほしい。
目次
◆1章 クリエイティブな選択肢を持つこと 吉岡純希
◆2章 大きな出会いをつかみ取ること 小浜さつき
◆3章 現実的な選択肢をいくつも持つこと 落合実
◆4章 普通の看護師であること 中山有香里
◆5章 ものごとの本質をとらえる努力をすること 中村実穂
◆6章 この道でいくと決めること 小堤恵梨
◆7章 好きなことも続けていくこと 青木美沙子
◆8章 フラットに看護をとらえること 岡田悠偉人
◆9章 自分自身を、人生や仕事を見つめ直すこと 芝山友実
◆10章 すこしでも前を向くきっかけを作ること 白石弓夏
発行:2020年12月
サイズ:A5判 192頁
価格:1,980円(税込)
ISBN:978-4-8404-7271-5
▼詳しくはこちらから