インスタグラム @sugar.openurse
「突然なんですが、MRIを撮ったら脳腫瘍が見つかりました。入院して手術になるので、しばらくお休みをいただきます」
勤務先の朝のミーティングで休職の挨拶をしました。私の頭のなかでは、“しばらく”は、2~3カ月くらいだと思っていました。手術が終わったら、普段通りの生活が戻ってくる! スタッフには「手術が終わったらすぐ帰ってきますね!」と冗談交じりに伝えていました。
手術から約1年半が経過、いまだに手術室に職場復帰ができていません。1年間の抗がん剤治療や、失語症へのリハビリ、復帰への道のりがこんなにも厳しいなんて知りませんでした。「今もちゃんと喋れてるよ! リハビリを続けたら、きっともっと良くなるよ! 大丈夫!」そんな優しい言葉も、鼓舞する言葉も、今はすべて焦る要因の一つになってしまいました。
もしかしたら手術を受ける患者さんの気持ちって、そうなのかもしれません。「この手術が終わったら、普段通りの生活が戻ってくる! がんばろう!」「次は放射線治療と抗がん剤……でも、これを乗り越えたら、いつものおいしいご飯が食べられる! がんばろう!」「髪の毛が抜けた……でも、治療をがんばったらまた生えてくる! がんばろう!」「次はリハビリかぁ……でも、続けたらきっと良くなるからがんばろう!」次から次へと“がんばらなくてはいけないもの”が増えていきます。一つ一つが重すぎて、積み重ねると心も身体もぺちゃんこになってしまいそうです。手術を受ける患者さんは疾患や病状が重くとも軽くとも、そんな気持ちがあるのではないかと思いました。
もし、私がオペナースとして職場復帰できたらこう伝えたいです。
「一緒に私たちが支えるからね。安心してね」
現在も失語症のリハビリ中です。少しずつですが改善していることが実感できて、だんだん喋るのが楽しくなってきました。100%じゃなくても、スタッフからのフォローがあれば職場復帰できるのではないかとアドバイスをいただき、相談中です。
本連載は今回が最終回です。
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本コラムは『OPE NURSING(オペナーシング)』2023年8月号からの再掲載です。

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