本企画では書籍『2024-2025 呼吸療法認定士“合格チャレンジ”100日ドリル パワーアップ版』に収載されている問題から1問を取り上げます。

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今回の問題は……





Q

胸郭および胸腔に関する記述のうち、誤っているものを選べ
【問題レベル:★☆☆】

a. 胸膜腔(胸腔)は壁側胸膜と臓側胸膜によって形成されている
b. 胸膜腔には健常状態でも約10~20mL の胸水が存在する
c. 壁側胸膜と臓側胸膜で覆われた空間を胸膜腔と呼ぶ
d. 胸水は心臓との摩擦に対しての保護的役割をもっている
e. 胸腔内圧は通常の吸気時で-4~-8cmH2O、呼気時で-2~-4cmH2O である




正解はこちら











[ d ]

広義の胸腔は、胸郭と横隔膜によって形成される体腔を指しています。さらに胸郭は、肋骨・椎骨ならびに胸骨から成る骨性胸郭とそれに付着する骨格筋からなります。次に、壁側胸膜と臓側胸膜によって形成された空間を胸膜腔(狭義の胸腔)といいます。胸膜腔には、健常時においても10~20mL 程度の少量の胸水が存在しています。これは、肺実質と胸膜との摩擦を軽減する役割を担っています(図1)。

胸腔内圧は、安静吸気時で-4~-8cmH2O で、安静呼気時で-2~-4cmH2Oです。しかし、声門を閉じて努力的に呼吸運動を行うと吸気時には-40cmH2O となり、呼気時には+ 40cmH2O に達します。



【図1】肺とその周辺の解剖


▶『2024-2025 呼吸療法認定士“合格チャレンジ”100日ドリル パワーアップ版』P26-Q11より



【執筆】
若菜 理
社会医療法人天神会 新古賀病院 リハビリテーション課 副主任/
九州大学大学院 人間環境学府 博士後期課程/
3学会合同呼吸療法認定士

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