第一線で活躍する医師や看護師、医療従事者などが講師として登場し、わかりやすく解説する「メディカのセミナー」。今回は「具体的なプロンプトの3要素」解説チャプターをメディカLIBRARYだけで特別配信します。
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講師
上川 重昭
飯塚病院 看護部 看護師長 DX推進担当
<どんなセミナー?>
「AIって便利そうだけど、何から始めればいいの?」という医療スタッフへ
生成AIの基本から実践テクニックまで、画面操作を見ながら「明日すぐ使える」スキルが身につきます。プロンプトのコツや実践テクニックまで、スライド・レポート・データ管理に使えるヒントが満載です。個人情報保護やセキュリティの押さえどころ、院内ルールづくりのポイントも解説します。
配信|具体的なプロンプトの3要素
AIを使う際には「プロンプト」を入力します。すでにご存知の方も多いかと思いますが、初めて聞く方もいらっしゃるという前提で説明させていただきます。
プロンプトを入力する際のコツとして、大きく3つのポイントがあります。
1つ目は「役割」、AIにどのような立場で振る舞ってほしいかを指定すること。
2つ目は「目的」、何のためにその作業を行うのかを明示すること。
3つ目は「条件」、どのような形式で出力してほしいかを指定することです。
この3点を盛り込むと、アウトプットの質が大きく向上します。
また、前提となる背景情報を加えることも効果的です。たとえば「私は看護師でITに詳しくありません」といった情報を入力することで、より丁寧な説明が得られるようになります。こうした付加情報をAIに渡すことで、アウトプットの精度がさらに高まりますので、意識して入力するとよいでしょう。
具体例を挙げると、「生成AIについて解説して」という入力だと、一般的な回答しか返ってきません。
一方で「AIに詳しくない70代の方に向けて、専門用語を使わず、料理や家電など身近なたとえ話を使って説明してください。文章の長さは300文字以内にしてください」と入力すると、指定した条件に合わせた回答が返ってきます。
まず「生成AIについて解説して」と入力してみると、生成AIについての一般的な解説が表示されます。
「生成できるコンテンツはこうです」とか、「AIエージェントが今すごく流行っています」とか、「注意点はここです」といった内容が出てきます。
次に「AIに詳しくない70代の方に向けて~」で試したところ、「AIは、たとえるなら、世界中の本を読み、何でも知っている親切なお手伝いさんです」といった、70代の方にも伝わりやすい言葉で書かれた回答が返ってきました。
最近はAIの推論能力が向上しており、「このユーザーはこのような文章を求めているのだろう」と判断して出力してくれるようになっています。
「冷蔵庫の余り物を伝えると美味しい献立を提案してくれる」「全自動洗濯機が汚れ具合を自動で判断するように、AIも使う人の好みを学習してどんどん便利になっていく」といった身近なたとえも含まれていました。このように、プロンプト1つで回答の内容はガラッと変わります。
プロンプトの手法として特におすすめなのが、「Few-shot Prompting(フューショットプロンプティング)」という方法です。
これは、回答の具体例を事前にAIに渡すことで、出力の精度を高める手法です。
たとえば、「看護のレポートを2000文字で書いて」と伝えるだけでは情報が不足しています。そこで過去のレポートを渡して「このレポートと同じ文体で書いてください」と指示することで、より意図に沿った出力が得られます。
「入力された内容をこのレポートの形式で書いてください」や「このフォーマットに沿って文章をまとめてください」といった使い方もでき、出張報告書などにも活用できます。
また、画像を渡して「この画像の手法をまねて絵を描いてください」といった使い方もできます。言葉だけでは伝わりにくい部分を、具体例を渡すことで補えるのがFew-shot Promptingの利点です。
もう1つおすすめなのが、いきなり成果物を作らせるのではなく、まず「私はこういうものを作りたいのですが、他に考えておくべきことはありますか」と先に質問してみるという使い方です。
AIからの回答を吟味したうえで「では、これとこれも含めてお願いします」と追加指示を出すことで、クッションを1つ置くことになり、最終的な回答の質が大きく向上します。
管理職の方などには、ビジネスフレームワークと組み合わせた活用もおすすめです。
SWOTなどがよく知られていますが、「この課題に対して、どのようなビジネスフレームワークが適していますか」と聞くことで、複数の候補を提示してもらえます。そのうえで「今回はSWOTで分析したいので、質問をしてください」と進めていくことで、AIと対話しながら分析を進めることができます。
ビジネスフレームワークはたくさんありますが、現場にいると何を使えばよいか迷うこともあるかと思います。そうした場面でAIに「こういう課題で困っているのですが、適切なフレームワークはありますか」と投げかけてみると、頭の整理にも戦略立案にも役立ちます。
ご購入いただくとすべてのプログラムがご覧いただけますのでぜひご検討ください。
プログラム
1.国が進めている「デジタル化」って?
~DX推進の背景と医療現場への影響~
〇なぜ今、「デジタル化」が必要なのか
〇国の方針と、医療・看護業界に求められること
医療現場で求められるDXの背景と国の方針(AI導入支援、デジタルスキル標準の確立、研修支援など)をわかりやすく解説。難しく感じがちな政策の流れを押さえながら、看護の仕事がどう変わるのか「まず知っておくべき基礎」をイラストや図を用いてやさしく整理します。
2.日々のあれこれをデジタル活用でちょっとラクに!
~業務の効率化と負担軽減。生成AI(chat GPTなど)使いこなし術~
〇まずはここから!プロンプト作成のコツとテクニックを紹介
〇明日からすぐに使える!現場での活用事例
・スライドの作成時間を50%削減!
学会発表スライド、院内報告会などの資料づくりに追われていませんか?「短時間なのに品質も向上する」スライド作成方法を伝授します。
・レポート生成にAIを活用するコツ
出張報告書・学会抄録・研修レポートなど「文章作成」に苦手意識がある方でも大丈夫。レポート作成のストレスがゼロに近づきます。
・スタッフのレポート評価をAIで標準化!
新人の振り返りシート、研修レポート、ケーススタディ評価…。管理者による評価のばらつきを防ぎ、公平で納得感のあるフィードバックができます。
・エクセルの関数は覚えなくてOK!生成AIにお任せ
データ分析やスタッフ管理、集計作業など複雑な関数やピボットに悩まされる日々は終わりです。
・「紙」の資料を整理して把握したい!
紙で受け取った資料やレポートをデジタル管理したい…。普段お使いのスマホから生成AIを活用すれば、紙の資料が「次に使える」デジタルデータに変換できます。
3.信頼できる情報とパートナーを選ぶ力
~情報の見極めとベンダー協働の重要性~
〇ベンダーの「いいとこ取り」を見抜く3つの質問
〇「信頼できる企業」の共通点
情報を業務改善にどうつなげるか、外部ベンダーと協働するときの注意点も紹介し、現場で迷わない判断力を身につけましょう。多くのベンダーと関わってきた講師の豊富な経験をもとに解説します
4.院内で安心して使うために知っておきたいこと
~デジタルツールの安全活用~
〇AIを使うときに意識しておきたい4つのポイント
〇院内ルールを作るときのポイント
デジタルツールを安全に活用するための基本を整理。個人情報やセキュリティで気をつける点、院内ルールづくりのコツを解説し、自分もスタッフも明日から安心して使いこなすための“知っておくべき要点”を学びましょう。
5.まとめ・質疑応答
・今のAI時代において、どのような力が必要だと思いますか?
・AIのモデルは何がおすすめですか?
・AIやDXについての情報はどこから集めていますか?
・AIを使う上で、何から始めたらよいですか?
・DXを推進するにあたり、まず最初に1つ成功させるなら何ですか?
…ほかにもたくさんの質問に回答いただきました!
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NurseTech
デジタル化に舵を切るための具体的ステップ
看護現場におけるDX推進を困難にする原因として、DXという概念の広さ、システム構築にかかる金銭的コスト、IT専門家でない医療職が進めていかざるを得ないことなどが挙げられる。本書では、ITの素人であった著者が組織改革によってDX化を実現させるに至った足跡をもとに、看護におけるDX推進のステップを具体例とともに紹介する。
発行:2025年12月
サイズ:B5判 176頁
価格:3,300円(税込)
ISBN:978-4-8404-9087-0
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