第一線で活躍する医師や看護師、医療従事者などが講師として登場し、わかりやすく解説する「メディカのセミナー」。そのセミナーのプログラムのうちチャプター①をメディカLIBRARYだけで特別配信します。

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講師:野崎暢仁
医療法人新生会 総合病院高の原中央病院 臨床工学科 技士長/WCCM 副代表世話人
【WCCMとは】西日本コメディカルカテーテルミーティングは、心臓カテーテルに関わるすべてのコメディカルスタッフのために情報を提供することを目的として発足。年3回のセミナーは、6年間で4000人以上が受講し、毎回キャンセル待ち、リピート率40%超の大人気セミナーとなっている。野崎先生は主要メンバーとして活躍。


<こんな方にオススメです!>
入院からカテ室、そしてカテ後の病棟看護まで、つなぐべき情報は何? そこに込められた意味は? コメディカルならではの視点・情報で気づきが得られます! 冠動脈の解剖も、自分の「握りこぶし」を使って、立体的に理解しましょう!


配信|CHAPTER 1:カテ前に得ておく情報


本日はカテ室のお話、それにつながる病棟のみなさんへのお話として、「患者さんと私たちを繋げる大切なもの」と題してお話を進めていきたいと思います。

患者さんからは常に情報が発信されています。その情報というのは、心電図であったり、血圧であったり、サチュレーションであったり、これがいわゆるバイタルサインと呼ばれているものです。

そのほかにもですね、患者さんからは不安であるとか、緊張であるとか、はたまたアレルギー症状など、いろんなものが患者さんから発信されていて、それが「情報」になります。

患者さんと私たちを繋げる大切なもの-1

患者さんは入院されて、まず病棟に行きます。そこからカテの予定であればカテ室に行きます。病棟、カテ室、それぞれにスタッフがいるわけなんですが、この間の移動には連れて行かなければならないものがあります。それは「情報」であると私は思っています。

病棟で得た情報、そしてカテ室で得た情報、それらをタイムリーに病棟、カテ室で人がつながって伝えることが必要になるのです。

患者さんと私たちを繋げる大切なもの-2

ここで本オンラインセミナーのお品書きを紹介します。

まず、カテ前に得ておく情報のお話。続いて、緊カテ前に得るべき情報。そして、カテ室から申し受けてほしい情報。最後におまけ講座として、冠動脈の解剖と心電図の密接なご関係というこの4つでお話していきます。

患者さんと私たちを繋げる大切なもの-3

では「カテ前に得ておく情報」のお話からです。

なぜ、カテ前に情報を得なえればならないのか、それは患者さんを知るということが大切だからです。患者さんを知ることによってより質の高い治療、そしてより安心感を与えることができるからです。

私はいつもスタッフに、カテ室に患者さんを迎えるときに「初めまして」と声をかけるのではなく、事前に患者さんのことを知っておいて「〇〇さん、お待ちしていましたよ」と声をかけるのが礼儀だと伝えています。

そしてこれは礼儀のためだけではなくて、情報を得ていることは安全に検査や治療を行うためには絶対に必要なことなのです。事前に情報得て合併症を未然に防ぐこと、それが私たちの使命なのです。

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それではどんな情報を取得していかなければならないのかですが、まず年齢、性別は基本ですが、身長と体重も重要な情報です。例えば、身長と体重が薬剤の投与量、カテ室でヘパリンをどれだけ投与するのかとかといったことや、何かあったときにカテコラミンを使用する際はその量を決めるために身長と体重は必要な情報となります。

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次に、患者さんがいつも感じておられる症状ですが、これまでも労作時に胸部絞扼感があってそれが2~3分で寛解するというような情報があれば、例えばカテ中、治療中に同様の症状が発生した場合には、普段感じておられる症状がいま治療している部位と一致しているのかどうかというのは重要な情報になります。

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次にリスクファクターですが、よくある高血圧ですが、血圧というのは普段の血圧、来院されたときの血圧、いろんな血圧があるかと思いますが、その血圧がどれほどかを知っておくことが大切です。もしカテ室で測った血圧が普段よりも高いとなれば、患者さんはとても緊張されているという情報につながります。

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続いて脂質異常症、糖尿病、喫煙、家族歴の見方を説明していきますが、続きはぜひログインして動画でご覧ください。



プログラム


#01 カテ前に得ておく情報
◎何のために情報をとるのか
◎患者背景
◎病状経緯
◎検査結果
◎アレルギー
◎PCI歴があれば
◎内服薬剤

#02 緊カテ前に得るべき情報
◎急性冠症候群
◎ACS診断と重症度診断
◎他疾患との鑑別診断
◎胸部X線と心エコー
◎バイオマーカーについて

#03 カテ室から申し受けてほしい情報
◎病変は?
◎診断カテだけで終わった理由
◎バイタルサイン
◎水分バランス(造影剤、輸液、尿量)
◎放射線量はどれくらい?

#04 【おまけ講座】冠動脈の解剖と心電図の密接なご関係
◎ST-Tの変化
◎握りこぶしに冠動脈を書いて、解剖をおさらい!
◎冠動脈の解剖と心電図の誘導の位置を模型で確認しよう!




講師・野崎暢仁先生の本


心臓カテーテルのギモン104

これさえあれば自信をもって心カテ室に入れる 心臓カテーテルのギモン104
CAG・PCI・デバイス・声かけ・止血・急変対応…ほんとに知りたい&伝えたいことだけ集めました

看護師 約180人のアンケートからできた

心臓カテーテル室での経験が少ない病棟看護師や緊急カテに携わる救急看護師のために、よくあるギモンを収載。新人や若手への指導でも使えるように、要点を簡潔にまとめている。ベテラン循環器看護師と臨床工学技士らがすべての心カテ看護師に贈る、“お守り”の一冊。

3,080円(税込)
発行:2023年4月
サイズ:A5判 224頁
ISBN-13:978-4-8404-7907-3