【早期申込特典】6月9日までにお申し込みいただいた方は特典動画をご覧いただけます!
第一線で活躍する医師や看護師、医療従事者などが講師として登場し、わかりやすく解説する「メディカのセミナー」。そのセミナーのプログラムのうちチャプターの1つをメディカLIBRARYだけで特別配信します。
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講師
三谷雄己
広島大学 救急集中治療医学/県立広島病院 整形外科
救急科専門医/救急医学会公認ICLSインストラクター/JATECインストラクター
ゆきえ
循環器内科・脳外専門病院の病棟看護師
鳥ボーイ
医療デバイス企業のクリニカル・コンサルタント、元ICU看護師、元芸人
たかが「心肺蘇生」とあなどってはいけません!
・看護セミナーにバラエティ番組のような要素を加えた“看護エデュテインメント”
・ 踊る救急医×新人Ns.ゆきえ×鳥ボーイ先輩(パペット)による、《寸劇⇒講義⇒質問コーナー⇒まとめ》でテンポよくサクッと学べます。
・BLSの流れを復習します。いかに早くBLSを実施できるかが救命率にも直結します。そして、胸骨圧迫は強く・早く・絶え間なく。リコイルを意識して!
・心肺蘇生の現場でよく遭遇する場面や疑問点を取り上げつつ、受講者の不安や悩みに寄り添って解説します。
・実践知識を、経験豊富な救急医からキャッチーなイラストで“楽しく”学べば、「私もできるかも!」と自信がつきます!
配信|CHAPTER 1:心肺蘇生が必要かどうか、どう判断する…?
~登場人物の紹介(寸劇)~
※ぜひログインして動画でご覧ください。
三谷先生:ではさっそくですが、ゆきえさんが悩まれていた心肺蘇生が必要かどうかをどう判断していくかについてお話ししていきます。
次のスライドは心停止の判断のフローチャートです。さまざまなガイドラインでも同じようなフローチャートが出てくるのですが、見たことはありましたか?
ゆきえさん:あるんですが、文字が多くて難しいんですよね。
三谷先生:そうですよね、安全確認とか、反応はあるかとか書かれても実臨床でどう対応すればいいかイメージが沸きにくいかなと思います。
なので、胸骨圧迫を開始するまでの「心停止の判断」について、今回はスライドをベースにイラストなどをたくさん使いながら解説をしていこうと思います。
ゆきえさん:はい!
三谷先生:ではまずフローチャートの最初に出てきた「安全確認」ですが、よくBLSやICLSのコースなどで「周囲の安全よし」「感染防御よし」と自分で宣言するだけで終わってしまいがちなのが安全確認なのですが、ここを少し掘り下げて解説したいと思います。
安全確認というのは、3つの「S」でするといいよといわれています。
まずは自分自身が安全な位置にいるのかということであったり、マスクや手袋、エプロンをして自分自身が患者さんと接触する前に感染防御をしっかりするというのがポイントです。
次に現場を確認して、病院内であれば基本的には安全であることが多いのですが、例えば院外や屋外では現場が危険なこともあります。そのような場合は、辺りの安全をしっかり確認したうえで患者さんに近づきます。
3つ目の「Survivor」にあたる傷病者への接触は最後になりますので、まずは自分自身や周囲の安全をしっかり確認するようにしましょう。
三谷先生:そして安全確認を終えたら、患者さんに近づいて反応を確認します。反応の確認のしかたは、次のスライドのイラストにあるように軽く肩を叩きながら「大丈夫ですか!!」「わかりますか!!」といった声掛けをしてもらうといいかなと思います。
鳥ボーイ:ここはめっちゃ大事なんや。肩を大きく揺らしがちやけど、それでは頸部を損傷してしまうんやで!
三谷先生:そうですね、反応がない方は完全に脱力してしまっているため、大きく肩を振ってしまうと頸椎に思った以上のダメージを与えてしまうので、軽く肩を叩く程度で大丈夫なのでそれで反応を確認しましょう。
三谷先生:そして、反応がない場合は焦って心停止の判断の確認をしてしまいがちなのですが、ここで焦らずに周りの応援を呼ぶのがポイントです。
周りに人がいればそのまま伝えてもいいのですが、周りに人がいなければ大声で「誰か来てください!」と協力者を呼びましょう。
今回は院内の想定なので右側を参考にしてもらいたいのですが、人が集まってきてくれた場合にはまずAEDや除細動器の準備を依頼します。そして院内であれば救急診療や初療で使える薬剤や物品などが入っているので、救急カートを準備するようにお願いをします。
そして院内の救急コールで連絡して、いろんな人の助けを借りるための連絡を依頼します。
これら3つを意識して応援を呼んでもらえたらと思います。
三谷先生:応援を呼んだ後は、実際に患者さんが心停止しているかどうかを判断します。判断の方法は呼吸や脈を確認します。
呼吸の確認方法は、胸やお腹の動きをもとに判断しましょう。ここで、口元から空気が出ているかどうかを評価すると教えられることもあるかと思いますが、そのように詳細に評価をしすぎてしまうと時間をロスしてしまうこともあるので、まずはざっくりと胸やお腹の動きで判断するといいと思います。
三谷先生:そして脈の確認方法は頸動脈を触知して脈が触れるかどうかを判断しますが、これはけっこう難しいですよね?
ゆきえさん:そうですね、自信ないですね。
三谷先生:脈の確認方法っていろいろ教え方があると思うのですが、僕が普段意識しているのは、スライドのように甲状軟骨といって喉仏の部分ですが、そこを指先で触れて、そのまま中央部分から手前に引いてくるような感じです。引いてくると意外と真ん中の近くにあるのですが、そこでドクドクと頸動脈の触知を確認することができます。みなさんもぜひ触ってみてください。
三谷先生:よく新人のスタッフに脈を確認してくださいと言うと、こんなふうに横から当てるように確認する人がいます。その場合は脈の触知がうまく判断できない場合もあります。
三谷先生:ここまでで呼吸も脈もなければ心停止だと判断します。そこからは迅速に胸骨圧迫を開始しましょう。
~ここからは、ゆきえさんのギモンに三谷先生が回答します~
ログインして動画でご覧いただくと、ゆきえさんの2つのギモンに対する三谷先生の回答まで視聴いただけます。また、ご購入いただくとすべてのプログラムがご覧いただけますのでぜひご検討ください。
【早期申込特典】6月9日までにお申し込みいただいた方は特典動画をご覧いただけます!
プログラム
1 心肺蘇生が必要かどうか、どう判断する…?(12分)
・まずは近づく前に…
・心肺停止の判断方法
・心肺停止の判断が遅れやすい要因
・【質問】心肺停止の判断に悩んだらどうしたらいい…?
・【質問】反応を確認、反応があったらどうする…?
2 心肺蘇生のキホン BLSとは…?(10分)
・BLSの実際の流れを確認しよう
・効果的な胸骨圧迫を身につけよう
・心肺停止遭遇! AEDを正しく使えますか?
・【質問】AEDを使うとき、こんなときはどうしたらいい…?
3 心肺蘇生のキホン ALSとは…?(16分)
・ALSの実際の流れを確認しよう
・心電図波形に応じたアルゴリズムの理解が何よりも重要です!
・ALSで要求されるBLS+αの知識 ~気道管理、除細動
・【質問】BVM換気がとても苦手です…コツはありますか…?
4 心停止の原因検索と心拍再開後の対応は…?(13分)
・PEAの原因を検索する
・ALSで要求されるBLS+αの知識 ~輸液・薬剤
・自己心拍再開(ROSC)後の対応はどうする?
・【質問】チームでうまくコミュニケーションが取れないです…