「ちゃんと伝えたはずなのに、なぜか意図と違う結果になった」
医療現場では、そんなコミュニケーションのすれ違いが日常的に起こります。患者との対話、医師と看護師の情報共有、多職種連携――。どれも小さな行き違いが大きな問題につながりかねません。

なぜ会話は噛み合わなくなるのか。そして、どうすればそのエラーを減らせるのか。

日本医師会総合政策研究機構(日医総研)主席研究員の森井大一氏による
『医療現場の会話は、なぜ噛み合わない』)は、社会心理学、経済学、法学、哲学などの知見をもとに、コミュニケーションの本質に迫る一冊です。



コミュニケーションエラーは誰にでも起こる

「これをやっておいて」と頼まれ、言われたとおりに対応したつもりだったのに、相手が期待していた内容と違っていた。
あるいは、自分では明確に説明したつもりなのに、相手にはまったく違う形で伝わっていた。

こうした経験は、医療従事者に限らず、多くの人が日々経験しています。

森井氏は、このようなコミュニケーションエラーは特別なものではなく、人間同士が関わる以上、避けて通れない現象だと指摘します。重要なのは、「なぜ起こるのか」を理解し、「どうすれば減らせるのか」を学ぶことです。

学問の知見からコミュニケーションを読み解く

本書の特徴は、コミュニケーション論だけにとどまらない点です。

社会心理学、経済学、法学、哲学など、さまざまな分野の研究成果をもとに、会話が噛み合わなくなる理由を解説しています。

ただし、専門的な理論を難しく説明する本ではありません。

現場で役立つエッセンスを抽出し、「明日から使える知恵」としてわかりやすくまとめられています。

チームで働くすべての人へ

医療はチームで成り立つ仕事です。

医師、看護師、薬剤師、事務職員など、多職種が協力して患者を支えています。そのため、コミュニケーションの質は医療の質そのものに直結します。

皆さんの仕事や日々の対話に、少しでも役立てていただければ幸いです。ぜひご活用ください。



『医療現場の会話は、なぜ噛み合わない
』

医療現場の会話は、なぜ噛み合わない
コードーケーザイ学の視点から紐解くコミュニケーションエラーの正体

現場で即実践できるエラー回避術が満載!
「ブロック」「ポータブル」と聞いて思い浮かべるものは、はたして全医療者で共通なのでしょうか? 「わかっているはず」という思い込みが招くエラーの正体を、“あるある”事例のマンガやイラストを用いて、行動経済学の視点からユーモアを交えて解き明かします。

発行:2026年7月
サイズ:A5判 160頁
価格:2,970円(税込)
ISBN:978-4-8404-9142-6

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