「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「プロ意識」を綴っていただきました。
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“女優になりなさい”
このセリフ、言われたことある人のほうが多いんじゃないでしょうか?
わたしも看護師デビュー初日から主任に言われました。
なんなら、看護学生時代の授業でも言われました。
理不尽なクレームやセクハラにまでニコニコ女優でいなければならない、とは毛頭思いません。
ですが、有資格者で、資格職として働いている以上、“プロ”として対応しなければなりません。
1年目だろうと、異動直後だろうと、患者さんにとっては“プロ”なんです。
有資格者とかかわりのある生活をしているということは、本人にとって何かしらの不調や心配事がある状態だと推測できます。
そんなときに担当になった、有資格者の方。
仮に、看護師さんとします。
もし、表情に覇気がなかったり、自信なさそうだったら、どうでしょうか。
余計に不安になります。
わたしは、元々の性格もあり、慣れない業務や慣れない患者さん・利用者さんと接するときは異常に不安だし、異常に緊張します。
いくら事前準備しても、それはなくなりません。
そんなとき、冒頭のあの言葉を心の中で唱え、マインドコントロールをかけます。
“わたしは女優”
“大丈夫、なんとかなる”
もちろん、落ち着きません(笑)。
なので、自信と笑顔の仮面を何枚も準備します。
もちろん、エア仮面です(笑)。
それを、心の中で装着するのです。
何となく心が軽くなります(笑)。
そして、いざ対応。
予想外の出来事に仮面はソッコー剥がれます。
が、何枚も用意してるので次の仮面をすぐに装着します(心の中で)。
なんとなく、RPGのライフ的な感じで、次の仮面があることに安心感を覚えます。
もちろん処置に集中しながらですが、不思議と不安な表情はなくなります。
まあ、わたしは少しズレているので真似できるような実のある話ではないと思いますが……。
自分なりのやり方で、患者さん・利用者さんの前では絶対に不安を見せないようにしていました。
そこは、プロとして1番気を遣っていました。
ちなみに新しくクリニックで働いたとき、ボス的なスタッフさんがいて、「あの子、自信満々だよね」とめちゃくちゃ陰口言われました(笑)。
めちゃくちゃびびってたし、迷惑かけないように下準備もめちゃくちゃしてたのに、裏目に出ました(笑)。
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fractale~satomi~
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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