「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「もしも今年新人看護師だったら」です。
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今回のテーマは「もしも今年新人看護師だったら」ですが、今年新人看護師として働かれているみなさんの心労を考えると、とても筆の進まないものでした。
いや、ただでさえ新人のときの気持ちを思い出すとつらいのに、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止で、ほとんど病院実習とかができずに学校を卒業した人たちですよね。
あの、病院の独特な雰囲気、音や匂い、病室の狭さや職員の心の狭さを感じずに、いきなり本当の病院に行き、本当の患者さんに触れるわけです。
そのギャップたるや想像するだけで3日間ぐらい寝込めそうです。
普通に実習ができていても、本当に看護師として働くとなるととてもつらいものがあります。
私は結局職場を変えても2回休職しましたし、なんなら今でも看護師という仕事は不得意だなと思っています(笑)。
コロナの時期を境に、いろんなものが変わりました。
感染対策にしても基本は同じとは言え、濃厚接触者の定義だとか自宅待機期間とか変わりましたよね。
世の中があれこれ変わっているときに、医療職の看護師を選んでしまったことを後悔した人もいるのではないでしょうか。
これは学生のときのみなさんもですが、臨床で働いていた僕たちも同じです。
「いやー、なんでこんな時期に看護師の仕事してるんだろうか」って悩んだ時期もありました。
本当、特別な時期でしたよね。
と、いうか、こんなことはもう「ない」と思います。
「ない」と願いたい。
1カ月ぐらい経過して、新人看護師のみなさんは仕事に慣れたでしょうか。
いや、慣れてなくて当然。
もう先輩の後をついていって、あれこれ覚えるだけで精いっぱいな時期でしょう。
日々の業務の流れはわかったものの、まだ毎日新しい発見があると思います。
頭が毎日沸騰しちゃう感じですよね。
休みの日は休んでくださいね。
休みの日まで仕事のことを考えてはだめです。
頭に余裕ができなくなりますから。
リアリティショックが大きすぎて、看護師っていう仕事は嫌だなって思うことがあると思います。
いいんですよ、嫌で。
ただ、ひとつ言えるのは、「プロ」として自分の学んだ知識が誰かを救えるのであれば、それでいいと思います。
そのためには正しい知識をつけていかなければいけません。
それが臨床なのかなって思います。
今年から看護師になったみなさん以外にも、いろんな人から看護について、看護師の仕事についての悩みの相談が来ます。
僕はすべての人を応援していますよ!
なんとか苦しい道のりもみんなで乗り越えていきましょ!!
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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ12年目看護師(@c_mikzuki)
乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。
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