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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「5類になって思うこと」を綴っていただきました。

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年々、交友関係も仕事もITも機械も何もかも変化していくけど、この3年間は特に特別だと思います。
いろいろな当たり前が当たり前じゃなくなり、当たり前じゃなかったものが、当たり前になり。
本当に大きな変化でしたね。

人と会えないこと、会えたとしてもマスクやパーテーションによる物理的な人との距離。
会えないことによって、人間関係が希薄になり、心理的な距離もできました。
制限しかないような生活を、誰が想像してたでしょうか。
ポジティブにとらえると、いろんな制限があったからこそできたこともあるし、きっと必要な時間だったのかもしれません。
でも、大事なものを奪われた、という感覚はとても大きいです。
大事な時間を奪われたし、好きなお店もいくつかなくなってしまったし、まだまだ生きられたであろう人の命も奪われてしまった。
本当に悔しい気持ちでいっぱいです。

1年前くらいからすこーしずつ日常が戻ってきてはいましたが、ついにコロナも正式に5類になりましたね。
正式にというのも変な話ですが。

世間的には
「長かった3年間が終わった!」
「解放だ!」
といった雰囲気がありますが、医療者としては若干複雑な部分もあるのではないでしょうか。

きっと医療者としても以前よりは気にしなくなったと思うんです。
でも、どこかで気にしてしまいますよね。
あんなに世間を騒がせ、価値基準まで変えたコロナをいきなりインフルエンザと一緒の扱いなんて、わたしにはできないです。
身近にハイリスクの人がいるし、感染したら仕事へも影響してしまいますし、やっぱり気にしてしまいます。
いまだに咳が出るだけで過敏になってるのに、コロナに慣れることなんてあるのかな、と思います。
みなさんはどうですか?

コロナとインフルエンザを本当の意味で同じように扱えるようになったとき、世間は、また自分はどんなふうに変わってるんでしょうね。
良い方向に変わっているといいな。

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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