「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「思わぬところから悩みが解決した」を綴っていただきました。
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このテーマをいただいたとき、ちょっと悩みました。
なぜなら、努力次第で解決できる悩みだったらそこまで悩まないし、悩むとしたら努力しても解決できないような仕方のない悩みになってしまうのです。
例えば、
物覚えが悪い、とか。(努力次第!)
不器用、とか。(努力と工夫次第!)
ちょっと性格の悪い上司がいる、とか。(解決できない)
管理者が事件を起こしてしまって利用者さんや自分の立場が心配、とか。(解決できない)
あとは、
365日の電話番できつい、とか。
週6勤務できつい、とか。
そんな悩みもあります。
業務に関しては、ただただ文句言っているだけだと性に合わないので、解決できるように努力はします。
けれど、みなさんもご存じのとおり、頑張れば頑張るだけ吸い取られやすい世界なので、次第にQOLが低下します。
やがて、解決できない悩みへ仲間入りします。
自分のスキル不足と、現場の苛酷さと。
社会の生きにくさを憂います。
そんなとき、いつもわたしを救ってくれる鶴の一声はこちらです。
【さすがにおかしいよ、辞めなよ】
解決というか、逃げるが勝ち、という選択です。
「あ、たしかに」
と思った。
視界がひらける感じ。
本当に視野が狭くなってるときって、その選択が逃げ道のように思えてくる。
酷い現場というのは、プレイヤーの団結力が強く、仲の良いことが多いので、残される仲間にも申し訳ない気持ちでいっぱいになるし。
なんか落ち込むんですよね。
あと国民性なのか、辞めることへの抵抗感があります。
けど、どこでどんなふうに働くかはそれぞれの選択だから、自分が幸せになる道を選べば、何も問題はないのではないでしょうか。
うしろめたさ、不甲斐なさ、申し訳なさ、などなど、感情をまるっきり無視したら、あなたはどうしたいですか?
幸せになる道を選んでくださいね。
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fractale~satomi~
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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