特集&セミナーで読む・聴く・知識が深まる!

みんなの呼吸器 Respica誌2023年1号特集「苦手→強い味方に 絶対マスター 血液ガス講座」と連動して、セミナー(リアルタイム/オンライン)を開催いたします! ナース&ドクターそれぞれの視点から、実際の症例ベースで、現場で使える知識をお届けします。

今回は、セミナー講師をおつとめいただく安宅一晃先生(奈良県総合医療センター 救急・集中治療センター センター長)と森安恵実先生(北里大学病院集中治療センターRST・RRT室係長/集中ケア認定看護師)に、本誌特集とセミナーのことについてお話を伺いました。

――血液ガス検査に苦手意識を持つ人が多いのはなぜでしょう? また、そんな苦手意識を払しょくすることを狙いとした本特集のおすすめポイントを教えてください。

安宅(特集プランナー):
やはり複数のパラメーターが並んでいること、数字と式がたくさん出てくることもあり、何となく複雑そうに思うのでしょうね。ただし、臨床で血液ガス検査を読むために押さえるべき知識を理解すれば、そんなにややこしくありません。「肺の状態のことなのか」「酸塩基平衡のことなのか」を切り分けてデータを評価していくことが大切です。

この特集を読めば、「まず押さえるべき血ガスの読みかた」を「実践で活かせる知識」に結びつけながら身につけることができます。「たかが血ガス、されど血ガス」。本特集を通し、全身のわずかなバランスの崩れを素早く察知するために、血液ガス検査が重要な役割を果たすことを知ってもらえると思います。本特集が、きっと皆さんの勉強の足がかりとなってくれるはずです。

――ナースの視点から、血液ガス検査について学ぶことはなぜ重要なのでしょうか?

森安:
“動脈血液ガス分析を読みこなせる”というよりも、“動脈血液ガス分析で何がわかるか”を知ることが重要だと思います。なぜならば、今、目の前にいる患者さんの具合の悪さに気がついた時、どういった検査をして欲しいと医師につなげるかということも、患者さんの傍にいる看護師の役割だからです。動脈からの採血は、静脈に比べれば侵襲的です。それでも、“今、採血した方がいい”と提案できる看護師は、動脈血液ガスで何がわかるかが、理解できていると思うからです。そして、そういう一連の連携が、患者さんの重症化を防ぐ一つの方法になるのだと思います。

――最後に、受講者へのメッセージをお願いいたします。

安宅:
血液ガスは記号がたくさんあり複雑そうですが、原則は簡単です。基本を押さえれば臨床では全く問題ないです。怖がらずに一度ちゃんと勉強してみましょう。明日からの臨床が変わると思います。ぜひ、セミナーに参加してくださいね。

森安:
動脈血液ガス分析を医師と同じように理解することではなく、どんな時に、動脈血液ガスの採血を行うのかをイメージしてもらえるように実臨床で(特に)病棟で遭遇する状況を例にとって説明をしたいと思います。

「新たな病態が出現したのでは」と疑いをもった時、鑑別疾患のその分岐点を探ることが、早期発見・対応につながります。“疑いをもつ”、そんな心意気の看護師が傍にいてくれたら、患者さんはきっと安心して入院生活を送ることができるのだと思います。

特集「苦手→強い味方に 絶対マスター 血液ガス講座」、おすすめポイントはズバリここ!

血液ガス検査について臨床で必要な知識を「絶対マスター」できる特集です。 難解なイメージから苦手意識を持つ人の多い血液ガス検査を読むためのキホン知識、読み方のコツをじっくり・わかりやすく解説しています。血液ガス検査が、「苦手」→「読める」に、そして「読める」→「読みこなせる」までステップアップできるよう工夫しています。さらに、「読み方」の知識を現場で活かせるような事例を通しての実践知識までしっかり解説しているので、読み応え満点です!





日時:2023年2月11日(土) 10時~11時(約60分)
申し込み締切:2023年2月10日(金)
※リアルタイム配信は受付終了
対象:医療従事者
受講料:3,000円


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