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医療現場で当たり前に使っているカタカナやアルファベットの業界用語、「多分英語だからそのままでも外国人患者さんに通じるかも!」と思っていませんか?
じつは、医療現場は通じないカタカナ英語や英語以外の外来語、おかしな造語が飛び交っています。
そんな業界用語に注目し、外国人患者さんに通じる正しい英語の発音やそのポイント、現場で困ったときに使えるフレーズを紹介します。
本日のカタカナ英語:アイ・ブイ
「プリンペランをアイ・ブイします」
看護師さんなら「アイ・ブイ(iv)=静脈注射(静注)」という意味で使ったことや聞いたことがあるのではないでしょうか。
「アイ・ブイ」は英語だし、そのままでも通じる英語なのでは、とみなさんは思っていませんか?
「アイ・ブイ(iv)」は、英語で「静脈注射」を意味する「Intravenous Injection」の「Intravenous」からとった略語です。
これが通じないのは、「v」の発音です。
「v」は、「ブイ」ではなく「ヴィ」と発音します。「b」の発音にかなり近いです。
日本の医療現場では、静脈注射は「iv」、点滴静脈内注射は「DIV」という略語を使います。
「DIV」の「D」は、点滴を意味する「drip」の頭文字からきています。
英語圏の医療現場では、静脈注射は「IV push」を使います。
「IV bolus」という表現もありますが、「push」がよく使われています。
点滴静脈内注射は「IV drip」です。
•You need an IV drip to treat dehydration.
(点滴をして脱水の治療をしましょう)
30歳を過ぎてからアメリカで看護師をめざした私は、偉人たちの言葉や名言に何度も背中を押してもらい、一歩ずつ前に進む勇気をもらいました。
人はみな、多かれ少なかれ何かに悩んでいます。
そんなときに立ち止まってほしい言葉を紹介します。
「いいね!」の影響力は凄まじく、「いいね!」の数がマーケティングを動かし、新しいコラボや市場の開拓にもつながっています。
ちなみに、日本の「いいね!」ボタンは、英語圏ではThumbs-upの「Like!」です。
留学で訪れたロサンゼルスは、言わずと知れた観光都市。
ビバリーヒルズやサンタモニカなど、ショッピングには事欠かない環境でした。
ちょっと試着なんてしてみると、店員さんは必ず「I like it!」と褒めてくれます。
日本の「お似合いですね~」とは違って新鮮なので、買う気もないのに試着のはしごをしたりしていました。
お世辞だとわかっていても、やはりうれしいものです。
留学から10年が過ぎ、この「I like it!」が、まさかわが家の家法になろうとは、想像もしていませんでした。
わが家では、1日1回以上Thumbs-upをして「I like it!」と家族で褒めあう決まりを作りました。
「最近褒められていない……」といじけたパパのご機嫌取りが目的でしたが、私も褒められたいのでお互い褒めあうことにしました。
まだ始めたばかりなので、眼に見える変化はありませんが、この習慣は少なくとも悪くはないと実感しています。
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佐藤まりこ
生まれも育ちも北海道。しかし、寒いのが苦手で大学卒業とともに上京し大学病院に勤務。さらなる暖かさを求めて2009年、米国・ロサンゼルスに留学。2010年、California RN(Registered Nurse) Licenseを取得するが就職先が見つからず無念の帰国。2012年、駐在妻として米国・オレンジカウンティーにカムバック。2013年、Refresher/Reenter-Update Education Programで総合病院の急性期病棟実習を修了。その後、念願のRNとして内視鏡センターに勤務し充実した日々を送るが、2016年、夫が日本に帰りたいと言い出しふたたび無念の帰国。帰国後は、子育てに奮闘しながらも幸せな田舎暮らしを謳歌し大学病院に勤務中。
幸せな時間は、「川の字で寝る休日のお昼寝」。