循環器病の予防や病態改善を通して国民の健康増進に貢献
三大疾病のうち、心疾患と脳血管疾患による死亡数は合計22.2％にのぼります（※）。予防のためには、高血圧や脂質異常など、生活習慣病の改善・予防、その他の危険因子の管理に関する療養指導が欠かせません。その役割を担うための専門的な知識や技術を備えていることを証明するのが、循環器病予防療養指導士の資格です。
資格制度は2015年からスタート。2023年に実施された第8回試験までの合計で、760人が資格を取得して医療現場などで活躍しています。日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会の4学会で制度が運営されており、資格の取得を通して、循環器病の予防や管理に関する幅広い知識を身につけることができます。
※厚生労働省「人口動態統計」（2021年）
資格情報 ※第9回（2024年）循環器病予防療養指導士認定試験概要
（1）受験資格で定められた資格を保有
（2）定められた4学会の学会員である
（3）実務経験、学会総会出席などによる単位取得など、所定の条件を満たす
（4）認定試験を受験し、合格する
（5）5年ごとに更新する
下記【A】のすべてと、【B】に定められた条件いずれか1つを満たすこと。
※【A】、【B】どちらかのみでは受験できない。
※別途、指導例報告5症例（またはそれに代わるもの）の提出が必要。
【A】（1）～（3）をすべて満たす者
（1）保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、公認心理師、臨床心理士、医療心理士、健康運動指導士を有する者。
（2）受験申請時までに、日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会のいずれかの学会員であること。（受験申請時に入会手続きと年会費の納入が完了していること。）
（3）医療機関、医育機関、教育機関、健康管理機関、健診機関、保健指導機関（保健指導を実施している医療保険者含む）、調剤薬局、保健医療行政、企業の健康管理室等で3年以上の脳卒中や循環器病に関する指導実務経験（※1）を有し、所属長または認定委員会が認めた者（※2）から推薦された者。
※1 高血圧、脂質異常、耐糖能異常などの生活習慣病の予防に関する指導実務を指す。
※2 日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会の理事、評議員、代議員、専門医および日本心臓病学会FJCCのいずれか。
【B】下記（1）～（4）のいずれかを満たす者（※1）
（1）申請締切日より過去5年以内に、所定の学会総会、フォーラム、学術集会などに2回以上参加した者。（参加を証明できるものを提出。詳細はホームページ参照）
（2）認定委員会で定められた講習会および認定委員会が指定したWebセミナー（循環器病予防療養指導士Webセミナー、循環器病予防ｅラーニング講座の中で循環器病予防療養指導士認定単位が付与されているもの）でA群、B群、C群より合計12単位以上取得した者。（※2）
（3）日本糖尿病療養指導士、腎臓病療養指導士、心不全療養指導士、日本心臓リハビリテーション指導士、腎臓病薬物療法専門認定薬剤師、専門看護師・認定看護師※の資格保持者。
※該当の資格は事務局へ問い合わせ。
（4）上記（1）（2）（3）いずれにも該当せず、日本高血圧学会の専門医または評議員、日本循環器病予防学会の評議員、日本動脈硬化学会の専門医または評議員、日本心臓病学会のFJCCまたは代議員のいずれかより循環器病予防療養指導士に値する知識を有する者として推薦され、認定委員会が認めた者。（活動実績を提出）
※1 2025年3月までは受験資格に特別措置を講じている。
※2 受験申請に使用できる単位は、申請から過去5年以内に受講したセミナーが対象。
◎日程
・受験申請受付期間：2023年10月20日（金）～2023年11月20日（月）（オンライン申請は11月20日17時締切。郵送は11月20日必着）
・試験日：2024年3月2日（土）～2024年3月10日（日） ※CBT方式
・合格通知：2024年4月下旬以降
◎費用
・受験料：15,000円（税込）
・認定料：10,000円（税込。合格者のみ）
第1回～第8回の職種別合格者。カッコ内は割合
・保健師 70人（9.2％）
・看護師 225人（29.6％）
・薬剤師 253人（33.3％）
・管理栄養士 102人（13.4％）
・臨床検査技師 48人（6.3％）
・理学療法士 57人（7.5％）
・健康運動指導士 3人（0.4％）
・作業療法士 1人（0.1％）
・公認心理師／臨床心理士／医療心理士 1人（0.1％）
・合計 760人
問い合わせ先
循環器病予防療養指導士認定事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷3-28-8 日内会館2階（日本高血圧学会内）
TEL：03-6801-9786
FAX：03-6801-9787
E-mail：sidousi@jpnsh.jp
Webサイト：https://www.jpnsh.jp/sidousi/
