維持透析業務に精通し、安全で質の高い治療をけん引

日本では現在、約35万人の透析患者がいます(※)。患者数は増加を続けており、高齢化も進んでいます。このようななか、従来以上に安全で質の高い治療を提供することが求められています。

透析技能検定試験は、透析医療に従事する医療スタッフのスキルアップや身につけた知識・スキルを客観的に評価することなどをめざして、透析技能検定試験制度協議会が運営する資格制度です。

資格には1級(上級)と2級(初級)の2種類があります。1級は、「維持透析全般に精通し、スタッフや患者の教育、リスク・人事関係・その他職場環境全般のマネージメント能力とトラブル時の対応能力を検定」すると定められています。1級の資格は、1次試験(筆記)と2次試験(面接)に合格することで取得できます。なお、受験には2級検定の登録者であることと5年以上の透析業務を経験していることなどが条件となっています。資格の取得後は、5年ごとに更新を行います。

※日本統計医学会透析調査委員会「図説 わが国の慢性透析療法の現況(2021年12月31日現在)」

資格情報

資格の取得方法
①1次試験(筆記)を受験し、合格する
②2次試験(面接)を受験し、合格する
③5年ごとに更新する
※1次試験と2次試験は同日に実施。午前に行われる1次試験の合格者のみが午後の2次試験を受験する。

検定試験 受験資格
下記要件のいずれかを満たしていること。
①2級検定登録者で、5年以上の透析業務経験を持つ。
②2級検定登録者で、透析技術認定士の資格を持つ。

検定試験 日程・会場・応募者数・費用 ※2023年度の場合
◎日程
・試験日:2024年3月3日(日)
・願書受付:2023年12月1日(金)~2024年2月2日(金)
◎会場
・損保会館(東京都千代田区)
◎応募者数
・30人
◎費用
・受験料:15,000円 ※1次試験免除者:10,000円

1次試験免除について
1次試験合格者は、5年以内3回まで1次試験が免除される。コロナ禍による特例措置あり。詳細はホームページ参照。

更新について
・資格の有効期間:5年
・更新の条件:協議会が定めるセミナーを受講すること、学術集会などに参加して所定数以上のポイントを取得することなど。詳細はホームページ参照。
・更新料:5,000円

問い合わせ先

一般社団法人透析技能検定試験制度協議会
〒169-0072 東京都新宿区大久保2-4-12
新宿ラムダックスビル (株)春恒社学会事業部内
E-mail: touseki-ginoukentei@shunkosha.com
Webサイト:https://www.touseki-ginoukentei.com/