循環器疾患領域の看護専門誌「ハートナーシング」は、長年多くの読者の方々に支えられ2022年で刊行35周年を迎えました。皆さまへの感謝を込めて、2022年に3回の無料のオンラインセミナーを開催いたします。
第3回(11月2日開催)においてセミナー講師をおつとめいただく佐藤直樹先生(かわぐち心臓呼吸器病院 循環器内科部長/内科統括部長/副院長)と山名比呂美先生(兵庫県加古川医療センター 重症コロナ病棟スタッフステーション 看護師長)に本誌のことと、今回のセミナーについてお話を伺いました。
事前の疑問・質問も絶賛受付中です。heart@medica.co.jpまでぜひお寄せください。

――このたびハートナーシングは35周年を迎えます。編集委員を長らくおつとめいただいているお二人は、どのような専門誌という印象を持っておられますでしょうか?

佐藤:
循環器系疾患や検査に関する『看護に役立つ情報』を、教わる側だけでなく教える側にもわかりやすく提供している専門誌と思っています。

山名:
循環器疾患について病態~看護まで幅広く扱われていて、看護師がすぐ手に取れる身近なバイブルです。さまざまな特集が組まれているので、学びたい内容をピンポイントで学ぶことができます。
私自身も、新人看護師のころから愛読しています

――今回のセミナーでは、ハートナーシング9月号の特集をテーマにしております。「心不全患者さんとのコミュニケーションのコツ」、ずばりどこが強みの号でしょうか?

佐藤:
心不全は医学的なアプローチだけではなく、多角的なアプローチが必要です。だからこそ、チーム体制によるアプローチの重要性が強調されています。実際、「その方が心不全の再入院を減じることができる」とのエビデンスも出ています。
このような観点から、「いかに患者さんを取り巻く環境を理解し、患者さんの心の内も含めて現状を把握するか?」において最も大切なポイントは「コミュニケーションをいかにうまくとれるか」、です。そこに深く切り込んだ特集と考えています。心不全患者さんとより良いコミュニケーションをとるために、ぜひ一読いただきたいと思います。

山名:
コミュニケーションのポイントが書かれていて、心不全の患者さんを初めて受け持ったときにも、迷わずコミュニケーションが取れそうです。また、「会話からどう患者さん自身の悩みを受け止めて、どのように介入すればいいか」が具体的に書かれているので、患者に寄り添いながら支援するのに役立ちますね!

――心不全患者さんとのやりとりでは、医療従事者が頭を悩ませるシーンは少なくないかと存じます。その悩みの理由・原因として考えられるポイントは、たとえばどのようなものがありますでしょうか?

佐藤:
「心不全の重症度」と「患者さんを取り巻く社会的・精神的状況」を把握できていないと、患者さんのニーズに応えることはできません。病態と状況を理解したうえで、工夫すれば患者のニーズに寄り添うことができるのであれば、極力そのような対応をするべきです。
もちろん、これはどうしても心不全看護において譲れないということもあるかと思いますが、その点については、なぜ必要なのかをしっかりと、時間をかけて説明して、理解してもらうようにアプローチすることが重要なポイントになります。

山名:
心不全の治療では守らなければいけないルールが多く、それを説明するときに「○○は厳禁ですよ」「水分は1日800mLしか飲めません」など、してはいけないことやマイナーなことを伝えてる場面がどうしても多くなります。しかし、少しでも行動変容ができるようポジティブに伝え、患者さんと一緒に考えながら、個別性のある看護を提供したいですよね。
そのためには、普段の生活様式や行動など、具体的な情報収集が欠かせません。ゆえに、「この看護師さんには話そうかな」と思ってもらえるようにコミュニケーションをとらなければなりませんが……これがなかなか難しいです(笑)。話の切り口をどうしたらいいのかは、私も特に悩みますね。

――最後に、今回の参加者へのメッセージをお願いします

佐藤:
「心不全の病態をどう理解し患者さんに伝えるのか」、「心不全の進展を遅らせるために必要な医学的ポイントは何か」、そして「それらをどう患者指導に生かしていくか」をわかりやすく解説します。
さらに、心不全の内服薬についても最新情報をもとに、アドヒアランスも念頭において、どのようなアプローチが可能かを話させていただきます。
聴講いただければ、明日からの皆さんの心不全看護に大いに役立つと思います。ぜひご参加ください!

山名:
心不全をうまくコントロールしていくには、患者さん自身が水分や塩分の制限を守らなければなりません。また、個々の患者さんに合わせて、患者さん自身が実施可能な方法を考えていかなければなりません。
私たち看護師は良かれと思って、つい患者指導をしてしまいますが、医療者目線で一方的に押し付けるような指導になっていませんか? 患者さんが継続できない方法では、意味がありません。
患者さんの行動変容につながる説明のコツを、お話しします。ぜひ、参加してくださいね。

日時:2022年11月2日(水) 19時~20時(約60分)
申し込み締切:2022年10月30日(日)
※予定数に達し次第 受付終了となります
対象:医療従事者
受講料:無料


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HEART nursing(ハートナーシング)2022年9月号
HEART nursing(ハートナーシング)2022年9月号
【特集】
患者さんの思いに寄り添いながら、伝えたいポイントをおさえる
心不全患者さんとのコミュニケーションのコツ

定価:1,980円(税込)
刊行:2022年9月
ISBN:978-4-8404-7643-0

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