インスタグラム @sugar.openurse
気がついたら、手術室の天井を見上げていました。周りの声がぼんやりと聞こえます。
「手術が終わりましたよ。ベッドに移動しますね。最後にCTを撮って、ICUに行きます」
誰かが声をかけてくれました。段々と意識がはっきりしてくると、頭がズキズキと痛みます。私の表情をみてくれたのか
「痛いですか? 痛み止め使おうね」
と気遣ってくれました。ICUの看護師さんに聞くと、今は夜中の0時頃。手術室入室が朝の8時だったので、手術に丸1日かかってしまいました。深夜遅くまで手術をしてくださって、本当に感謝しています。その後、徐々に痛みも引き、悪心もなく、気がつくと朝になっていました。
先生に創部を診てもらい、お昼くらいにはICUを退室。車いすで脳外科病棟へ帰ってきました。そのころにはもう創部痛はまったくありませんでした。ですが、尿道留置カテーテルの抜去が思ったより痛かったです......。ヒリヒリしました......。
一番感動したのは、術後に身体が痛くなかったことです。術中は、長時間側臥位で体位固定されており、麻酔科医の先生からも、身体が痛くなったら貼れるようにと湿布薬を処方されていました。でも、どこも痛くないのです。まさにこれはオペナースさんの功績です。
術前に体位固定のシミュレーションをしてくれたり、術中も執刀医の先生に手を止めてもらって背抜きの時間を取ってくれたり、腰や腕が痛くないか声をかけてくれて、身体の位置調整をしてくれたり......。そのひとつひとつが、オペナースさんの技術や心遣いでできているんだなぁと感じました。
オペナースさんの最高の看護を受けて、私も早くオペナースに復帰できるように頑張って、次はほかの患者さんにいい看護を提供したい! と、決意しました。

創部はステープラーで留められていました。術後2週間くらいで抜鉤になりました。抜鉤は痛いのではないかと怖くてビクビクしていたのですが、ちくちくした痛みだけで、平気でした。良かった~! ホッとしました。
本コラムは『OPE NURSING(オペナーシング)』2023年4月号からの再掲載です。

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