ナース服のポケットに忍ばせたメモ|大事なことはぜんぶ臨床で学んだんだ|mizuki|#003

看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「メモについて」です。

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メモってとても大切なもの。
気がついたらメモをする。
先輩からなにか言われたらメモをする。

けど、僕は致命的に字が汚いから、読み返してもなにを書いているのかさっぱりわからない。

だから僕が学生時代の実習や病棟で働きはじめたときは、自宅に帰るとそのメモを解読してパソコンで記録する作業をしていた。

そして記録したやつは小さいサイズに印刷してメモに貼り付ける。日々のまとめをしているような、わからないところを振り返れるような、ちょっとした自宅学習でした。

最初のうちは朝礼の開始時間とか患者さんに頼まれた用件なんかも書いてましたが、そのうち申し送りでわからない単語や、使っている薬の名前などが多く書けるようになりました。たぶん朝礼の時間は身体で覚えていったんだと思います(笑)。

そんなメモですが、いちばん思い出すのは滴下の計算式をメモの裏表紙に貼り付けていたこと。

新人のときは点滴の滴下計算がすごく苦手でした。だからいつもメモを取り出して、電卓片手に計算していたんですが、いつもいつも見るものだからボロボロになって破れてはがれてしまう。はがれると患者さんのところで計算しようにもパニックになってわからなくなる。あたふたあたふたして先輩によく怒られてました。

その後、計算式を電卓の裏側に貼り付けることにしました。しっかりと両面テーブとビニールテープで固定して。

点滴の滴下計算になるといつも手に汗握りながら計算していた僕。

するといつの間にか、メモを見なくても電卓だけで滴下計算ができるようになったので、メモを見る機会は明らかに減りました。

先輩から言われたこと、処置の手順、必要物品、薬剤の名前など、毎日毎日めちゃくちゃに書いていて、家でそれをまとめる。まとめていると失敗も良かったところも思い返す。失敗を思い返すと辛いけど、良かったこと、うれしかったことを思い浮かべると「明日も頑張ろう」って思っていました。

僕のナース服には、たくさんの経験が詰まったメモが入っています。

//バックナンバー//

#001 はじめての尿カテ
#002 大好きな検査値


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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ 9年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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