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COVID-19の患者のケアのときには標準予防策に加えて、接触予防策および飛沫予防策を実施します。そして、必要に応じて空気予防策を併用します。そのため、個人防護具は必須となります。これらは適切に着用し、適切に取り外すことが大切です。適切な着用とはサージカルマスクであれば、「鼻を出さない」「プリーツ(ひだ)を上下に伸ばして、マスクを完全に広げる」などが必要です。N95マスクであれば、フィットテストとシールチェックが合格していなければなりません。COVID-19が眼から感染した事例があるので、ゴーグルやアイシールドも必ず着用します。
個人防護具の着脱は慎重に行います。そのため、「立会人」を設定して、個人防護具の着脱をチェックしてもらうとよいでしょう。マスクから鼻が出ていたり、手袋とガウンの間から皮膚が見えていたりした場合には、指摘してもらいます。患者ケアを終えて、汚染したガウンを取り外しているときに、身体や環境を汚染させそうになった場合には、注意をしてもらいましょう。
#001 COVID-19の感染対策
#002 COVID-19の臨床症状、重症度、致死率
#003 COVID-19のCT所見と治療
#004 COVID-19の伝播するスピード
#005 SARS-CoV-2が環境表面に生息できる時間
#006 COVID-19の患者は発症前から感染性があるか?
#007 メンタルサポート
#008 自分の健康管理とサージカルマスク