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胸部CTでは空気気管支像(air bronchogram)、境界不明瞭、両側性、胸膜下、すりガラス状の陰影が有名ですが、実際にはさまざなパターンがあり、CT所見によってCOVID-19と診断することはできません。CT病変の推移ですが、発症後1週間および2週間目まで顕著な拡大を示し、3週目から徐々に軽減することが多いです。

治療は対症療法となります。低酸素血症があれば酸素投与を行い、呼吸不全があれば人工呼吸器を装着します。細菌性肺炎の合併が考えられる場合は、抗菌薬の投与が必要となります。肺炎患者や重症患者に対しての副腎皮質ステロイドの全身投与は推奨されません。

治験薬の候補としては、ロピナビル/リトナビル(抗HIV薬)、ファビピラビル(抗インフルエンザ薬)、レムデシビル(新規ヌクレオチドアナログのプロドラッグ)、シクレソニド(吸入ステロイド喘息治療剤)などが挙げられています。

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矢野邦夫

浜松医療センター 副院長 兼 感染症内科部長
医学博士、浜松医科大学 臨床教授、産業医

1981年に名古屋大学医学部卒業。名古屋掖済会病院、名古屋第二赤十字病院、名古屋大学第一内科、米国フレッドハッチンソン癌研究所、浜松医療センターを経て米国ワシントン州立大学感染症科エイズ臨床短期留学。米国エイズトレーニングセンター臨床研修終了後、1997年に浜松医療センター感染症内科長、衛生管理室長に着任。2008年7月より同副院長(現職)。

インフェクションコントロールドクター、感染症専門医・指導医、抗菌化学療法指導医、血液専門医、日本輸血学会認定医、日本内科学会認定医、日本エイズ学会認定医・指導医、日本感染症学会、日本環境感染学会 評議員。

著書に、ねころんで読めるCDCガイドラインシリーズねころんで読める抗菌薬シリーズ(メディカ出版)、エビデンスに基づいた抗菌薬適正使用マニュアル(メディカ出版)など多数。



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