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SARS-CoV-2(COVID-19の原因ウイルス)は、紙の上には最大1日、プラスティックの上には最大3日生存できることが分かっています。すなわち、環境表面にはウイルスが付着して残っている可能性があります。そのようなところに触れた手指にウイルスが付着し、その手指が眼、鼻、口の粘膜に触れることによって感染します。
そのため、廊下の手すりやドアノブなどの「手指の高頻度接触表面」を重点的に清掃することが大切です。清掃の頻度は1日1~2回程度になると思います。多数の人々が触れる環境表面であることから、本来は頻回の清掃が必要ですが、すべての「手指の高頻度接触表面」を頻回に清掃することは現実的ではありません。そのため、そのようなところに触れた後には手指衛生をするという啓発によって補完することになります。
一方、床や天井のような「手指の低頻度接触表面」については感染源にならないので、清掃のためにマンパワーを消耗しないようにします。
#001 COVID-19の感染対策
#002 COVID-19の臨床症状、重症度、致死率
#003 COVID-19のCT所見と治療
#004 COVID-19の伝播するスピード
#005 SARS-CoV-2が環境表面に生息できる時間
#006 COVID-19の患者は発症前から感染性があるか?
#007 メンタルサポート
#008 自分の健康管理とサージカルマスク
#009 個人防護具の適切な着脱