ストレスが少ない、気軽にできる新しい勉強法|学びカンタービレ|#014|青木美沙子さんと白石弓夏さん(後編)

看護師兼ライターの白石弓夏です。

看護師として現場で働いていると、“継続的に学びが必要である”と痛感することがあります。大人になってからの『学び』は、自分のなかに落とし込み、現場で活用できるか、応用できるかが重要になってくると思います。みなさんは実際にどのように『学び』を深めているでしょうか。

この連載では、さまざまな場所で活躍されている看護師にインタビューを行い、自身の『学び方』について、一緒に考えてみようと思います!

今回はロリータファッションモデルとして活躍し、訪問看護師として働く、青木美沙子さんです。


※前編はこちら


プロフィール:
KERA・ゴスロリバイブルのロリータファッションモデルをしつつ正看護師としても働く。2009年外務省任命カワイイ大使として25カ国45都市以上の国を歴訪。2013年日本発祥のロリータファッション普及目的に日本ロリータ協会を設立。ロリータファッションBOOKの発売やプロデュース業も行う。

白石>前編では仕事を掛け持ちしながらの勉強方法について紹介しました。後編では、最近のさまざまなツールを使った勉強方法についてお伺いしていきます。今は訪問看護師としても働かれている青木さんですが、最近の勉強法はどのようなものですか?

青木>今はネットからの情報が多いですね。医療系のYouTubeなどもあるから、最近の子はすごくうらやましいです。

白石>今の子はいろいろと情報がありすぎて、なにがいいのかわからないという子はけっこう多いかもしれないです。ネットといっても、個人ブログから大学病院や公的機関のものもありますし……。そこを見極めるのも難しいですよね。青木さんはYouTubeでも発信されていますけど(YouTubeチャンネルはこちら)、YouTubeを使った勉強方法って例えばどのようなものが考えられますか?

青木>YouTubeは簡単にスマホでも見られるので、通勤時間や寝る前などのすき間時間でも勉強できることが大きいですよね。私は仕事柄、「時間を有効活用するには」ということをつねに考えているので、YouTubeを復習しながら見ることも多いです。今はいろんな看護師、医療者のYouTuberさんもいるのでわかりやすいし、面白いし、気軽に勉強することができます。私のように時間がない看護師、学生さんや若手の方には普段の勉強とうまく組み合わせることのできる勉強方法だと思います。

学生時代は実習が終われば髪を染めて撮影現場へ。撮影現場で実習のレポートを書いて……と、お忙しくされていたそうです。


白石>動画で0から10までを勉強するのではなく、復習として見ることで頭のなかが整理されそうですね。あとひとつ気になったのですが、訪問看護の場合、診療科のくくりがないのでどのように勉強をするのかイメージがわきません。青木さんは実際どうされていますか?

青木>まずは現場に出て、シンプルにわからないことや自信がないことを調べますね。教科書だと古い情報もあるので、基本的にはネットで調べることが多いです。とくに「このサイトがいい!」というものはないですけど、病名などで検索をかけて、詳しく解説されているものを調べます。調べたらそこからメモ帳などに書き出して、それをポケットにしまって持ち歩いています。

白石>いまでもメモ帳をポケットに入れているのですね。

青木>新人のときに、「メモしろ」とめちゃくちゃ怒られたので、そのせいかもしれませんね(笑)。「1回言ったから二度は言わないよ」とよく言われていて、当時は恐怖を感じていました。

新人看護師のときは「この世界はこういうものなんだ」といい意味で割り切って考えていたそうです……。


白石>先輩に怒られるからメモする、みたいな部分がありますよね。いまでは、パワハラになりそうですけど……。

青木>そういう先輩からの強制ではなく、自分のやりやすい方法で学び方を選べたり、新しく考えられたりできるといいですよね。 メディカ出版さんの『ズルカン(ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術)』も、自分が書いているような文字だからすごく読みやすいと思いました。私は教科書のようなパソコン文字だと、読む気がなくなってしまうことがあるので……。昔は先輩のメモ帳のコピーをもらったりしていたこともありました。こうした工夫がなされた本が出版される時代になったんだと、身をもって感じますし、みなさんも自分に合った学び方が見つけられるといいなと思います。

白石>現在はさまざまな種類の書籍だけではなくWEBサイト、YouTubeなどからでも学ぶことができます。私も最近は、耳で聴く読書アプリなどを活用しながら、いかに勉強っぽくならないで楽しめるか……が課題で(笑)、試行錯誤しているところです。しかし、勉強法に迷ってしまうくらい選択肢が多いぶん、自分に合ったものが見つかればとても有意義な学びにつながるのではないかと思います。私もさまざまなツールをうまく活用していきたいです。青木さん、ありがとうございました!

//バックナンバー//

#001  自分の基盤にどうのせるかで学びを考える|吉岡純希さんと白石弓夏さん(前編)
#002  お互いの領域をリスペクトする|吉岡純希さんと白石弓夏さん(後編)
#003  わからないことを追求する奥深さ|小浜さつきさんと白石弓夏さん(前編)
#004  学生教育から学びを考える|小浜さつきさんと白石弓夏さん(後編)
#005  生きた話を聞く、学び方|落合実さんと白石弓夏さん(前編)
#006  学ぶのは誰のため?|落合実さんと白石弓夏さん(後編)
#007  映像で思い出せるように|中山有香里さんと白石弓夏さん(前編)
#008  失敗してもそこから気づくことが学び|中山有香里さんと白石弓夏さん(後編)
#009  自分の頭のなかだけで完結させない|中村実穂さんと白石弓夏さん(前編)
#010  目標達成までをイメージする、あえて自分を追い込む|中村実穂さんと白石弓夏さん(後編)
#011  基礎に立ち返って学ぶ|小堤恵梨さんと白石弓夏さん(前編)
#012  “認定看護師”という自分の役割が、学びを後押ししてくれる|小堤恵梨さんと白石弓夏さん(後編)
#013  頭のなかだけで考えず、まずは不格好でも形にする|青木美沙子さんと白石弓夏さん(前編)




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白石弓夏
看護師兼ライター。整形外科病棟とクリニック、施設で働きながらライターとして活動中。ポジティブ思考、フットワークの軽さが強み。ライターとして情報収集、発信向けにTwitterをはじめたが、いつのまにか飯テロ垢と化したので、軌道修正中。
Twitter→https://twitter.com/yumika_shi